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「勝負になるレベルではない」松山英樹は1戦残して予選敗退決定

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 2日目(23日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

4人1組の総当たり戦となる予選ラウンドの2日目、松山英樹はプレーに精彩を欠き、ロス・フィッシャー(イングランド)を相手に2&1で敗戦を喫した。2試合を終えて1敗1分けの最下位に沈み、24日(金)のルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)とのマッチを残して、決勝トーナメント進出の可能性がなくなった。

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結果的には1ホールを残しての惜敗にも、松山は「(フィッシャーが)ミスをしてくれたんで、よく17ホールまで行けたなと思う」と自分のプレー内容を切り捨てた。1番から2打目をグリーン左手前のバンカーに落としてボギーでリードを許し、中盤は4番(パー5)までに3ボギーをたたいて3ダウンと劣勢のまま進行。6番(パー5)、8番と、決まれば流れを変えそうな5m前後のバーディパットは惜しくも外れた。

11番(パー3)で記録したバーディも、相手がティショットを池に入れてから4打目を外したところで、松山が6mのパットを打つ前にコンシードをもらったもの。フィッシャーが14番、15番とショートゲームのミスから連続ボギーをたたき、残り4ホールで1ダウンと接戦になったが、17番(パー3)でバーディを決められて勝負が決まった。

最大で風速25m/s以上の暴風が吹き荒れたコースはこの日、グリーンが過度に速くならないよう、芝刈りを普段のダブルカットからシングルカットに設定。ショットにも当然影響が出たとはいえ、松山は「風が強くて難しかったですけど、それ以前の問題がすごく多い」と復調の気配を見いだせず、肩を落としてこぼした。「勝負になるようなレベルではない。すべて、できていない」。相手のフィッシャーも「僕にとってラッキーだったのは、ヒデキが今週ベストな状態でなかったこと。彼はパットもなかなか決まらず、スイング、ゲーム運びにも苦しんでいた」と思いやった。

全16組の1位選手だけで争われる決勝ラウンドへの望みは、絶たれた。次週はオープンウィークとするため、あすのゲームは、形式はマッチプレーながら、2週後の「マスターズ」に向けて最後の実戦ラウンドになる。「切り替えて、良い形でラウンドできるようにしたい」。前年準優勝のウーストハイゼンとの一戦を、ただの消化試合にするつもりはない。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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