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「どうにかします」松山英樹はマスターズ前最終戦で0勝

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 3日目(24日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

3日間にわたって行われた総当たり戦のグループ最終マッチ。松山英樹ルイ・ウーストハイゼン(南アフリカ)に6&4と大敗した。2週後の「マスターズ」前の最後の実戦ラウンドも、復調の気配を見せることはできなかった。

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2日目終了時に決勝ラウンド進出の望みを絶たれていた松山。この日は「プレジデンツカップ」世界選抜の中核選手同士として、親交のあるウーストハイゼンとの対戦だったが、「やりにくかった?全然そんなことはなかったです。勝つ気でいました」という。

1番で5mのバーディチャンスを生かして1アップで発進したが、淡い期待はすぐに空から落ちた雨に消えた。続く2番でオールスクエアに戻され、ズルズルと後退。8番では互いにパーパットを残し、ウーストハイゼンが3m強をねじ込んだ直後、松山は1mをカップの右縁に蹴られて4ダウン。続く9番は左足上がりのラフから、左サイドの赤杭の向こうのハザードに打ち込み、前半で5ダウンとなった。

2月初旬「ウェイストマネジメント フェニックスオープン」の連覇の後、トップ20位に入れていない。試行錯誤が実を結ばない毎日に「気持ちの部分でちょっと…切れている部分が多い」と漏らした。「まずそこがね。モチベーションが上がらないと、なかなかゴルフが良くならないと思うんで、そこらへんで(気持ちを)休めていきたい」。結果以前に、感触の悪さが続くもどかしさがハートをむしばんでいる。

日本勢初のメジャー制覇を狙うマスターズは2週後に差し迫った。焦りも、不安も「なかったら、ヤバいでしょう」と、当然ある。ただ、不振にあえぐ時間が無駄とは思わない。「気にしたって仕方がないです。もう、終わったことなので」と顔を上げようと必死だ。

次週のオープンウィークは一度、フロリダの拠点で調整してからジョージア州に入るとみられる。「期待はゼロ」とこぼしたが、「どうにかします。1週間あって良かった」とも言った。松山英樹の原点ともいえるオーガスタナショナルへの6度目の挑戦。「どうにかなれば…楽しめると思います」。その最後のつぶやきに、日本中のゴルフファンが望みを託す。(テキサス州オースティン/桂川洋一)

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