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2戦連続惜敗2位も スピースは2年ぶり年間王者へランクトップに

◇米国男子プレーオフ第2戦◇デルテクノロジーズ選手権 最終日(4日)◇TPCボストン(マサチューセッツ州)◇パー71(7342yd)

勝利の女神はまたもジョーダン・スピースに微笑まなかった。首位と2打差で出ると前半「30」(パー36)を出して単独トップに立ちながら、後半に落として通算14アンダーで2位。プレーオフで敗れた前週の「ザ・ノーザントラスト」に続いて惜敗を喫した。

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2打差で追った首位の背中は早々にとらえた。スピースはバーディ発進後の2番(パー5)で残り219ydの2打目をピン左2.5mにつけてイーグル。続く3番(パー3)でフックからのスライスという複雑なラインを読み切って4mをジャストタッチで決めると、トップに躍り出た。さらに4番のバーディで、開始4ホールで5つ伸ばす離れ業。得意のパットに加えて「ショットも良く振れていたし、夢のような始まりだった」と逃げ切り態勢を築いた。

落とし穴は今大会を前に改修され、難度の増した後半12番から。左ラフからの2打目がミスショットになると、ボールはカート道を越えて、木々が生い茂るエリアへ。足場の悪い位置からの残り30ydの3打目は「バンカーショットのように高く浮かせて打とうと思ったけど、当たらなかったし、難しかった」とグリーンに届かず初ボギーを喫した。

その後は悪い流れを寸断できず、ジャスティン・トーマスに逆転を許して3打差で最終18番(パー5)を迎えた。1つ後ろの組で回って、すでに最終ホールのティグラウンドにいたライバルに圧力をかけようと2オンを狙ったが、手前のバンカーにいれて万事休す。「中盤に難しいホールが続くのはわかっていたけど…」と悔やんだ。

前週はダスティン・ジョンソン、今週はトーマスと年間王者を狙う宿敵たちに手痛い敗戦を喫したが、「先週も後悔はしていないし、今週もトーマスを祝福するよ」と話した。

悔しさは募るが、配分ポイントの高いプレーオフシリーズで好成績を続けてフェデックスカップランクは前週の2位からトップに浮上した。2年ぶり2度目の年間王者に向けて「仮に年間王者になれたら、2年前と同じだけのレベルに戻ったと言える。似たような状況を迎えているけど、この2試合に限って言うと2年前より良かったはずだ」と自信をのぞかせた。(マサチューセッツ州ノートン/林洋平)

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