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松山英樹 ポイントランク“5位死守”に関心なし

◇米国男子プレーオフ第3戦◇BMW選手権 事前情報(12日)◇コンウェイファームズGC(イリノイ州)◇7208yd(パー71)

8月にレギュラーシーズンを終えてトップだった松山英樹のフェデックスカップポイントランキングは、プレーオフ2大会を経て4位に後退した。初戦の「ザ・ノーザントラスト」で予選落ち。2戦目「デルテクノロジーズ選手権」で23位と、ここ2戦で優勝争いに加われていないが、当の本人に焦る様子はない。

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そもそもプレーオフシリーズの4試合は、レギュラーシーズン各大会の4倍前後のポイントが順位に応じて付与される。同システムが始まった2007年以降、レギュラーシーズンをポイントランキング1位で終えた選手が年間王者に輝いたのは07、09年のタイガーウッズ、15年のジョーダン・スピースの3例だけ。ポストシーズンでの出来がものをいう。

今大会を終えてランキング5位以内で臨んだ選手は、次週の最終戦「ツアー選手権」で優勝すれば、そのまま年間王者のタイトルも自力で獲得。松山はその上位5位をキープしたい、という周囲の見方の一方で、「5位というのは気にはなりません。最終戦に行けることは決まっているんで良いです。まずはそこに行くことが大事。まあ、どうにかなります」と、あっけらかんとしている。

例年、米中西部を回る今週の「BMW選手権」は今年、2年ぶりにコンウェイファームズGCに戻った。松山は当地での15年大会で初日50位と出遅れながら、日々順位を上げて7位でフィニッシュした。

13年大会でジム・フューリックが「59」をたたき出したコースは、420yd以内のパー4が6つ、うち3つは300yd台と距離が短いホールも多い。一方で大きくないグリーンは日増しに硬くなっている上に、周辺のラフは粘り気があって深い。開幕前日のプロアマ戦を含め、事前に2ラウンドを回ったコースのセッティングは「変わったところは、ほぼない。フェアウェイはこんなに狭かったかなあという感じ」という。「大事なのはティショット、セカンド、パター。アプローチは行く場所によって、ですかね」と戦いを見据えた。

状態については「(第2戦の)デルテクノロジーズでつかんだものが、今ちょっとおかしくなってきているところ」と言い、練習ラウンドには実戦で未投入のシャフトを挿した1W、春先まで使用していたアイアン(スリクソン Z965 アイアン)、4本のパターを帯同させた。

「あまり多くは望んでいない。しっかりプレーできればなと思います」と、今週も数字に惑わされることなく淡々と。「年間王者?そうなるとうれしいですけど、今週じゃ決まらないので。来週、頑張ります」。細々した皮算用はしないつもりだ。(イリノイ州レイクフォレスト/桂川洋一)

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