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松山英樹は必死の調整 「人前でやらない」練習法も

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権byコカ・コーラ 事前情報(19日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

年間王者が決まるクライマックスという雰囲気はまだ漂っていない。4年連続の出場となるプレーオフ最終戦を2日後に控えた19日(火)、松山英樹は当地で練習を開始した。事前ラウンドでアウト9ホールをプレー。長時間、ショットの修正作業にいそしんだ。

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イーストレイクGCのドライビングレンジで、松山は足元にはアドレスの向きを整える、2本のスティックを並べた。進藤大典キャディを目の前に立たせ、スイング中に頭が動かないよう意識付けするため、シャフトで額の横を抑えてもらう。「練習方法のひとつではありますけど、あまり人前ではやらないですね」という調整メニュー。不振のまま4日間が過ぎた前週の「BMW選手権」を終えて「何をしたらいいか分からなくなってしまった」とこぼして、入ったアトランタで、松山は基本動作の徹底に時間を割いた。

「調整?うまくいってますよ。良くなっていると思います。・・・・・・強がりです」と苦笑いする。1Wショットでは捕まり切らないボールも散見され、打ち直しを繰り返した。

実は前週、約1年間使用してきたヘッドのフェース面にヒビが入って損傷した。同じモデル(キャロウェイゴルフ グレート ビッグバーサ)のスペアに付け替えたが、同じスペックでシャフトを組んでも、ヘッドの“個体差”が微細な感覚の違いを生み、マッチングに悩んでいる。「良いものが見つかればなという感じでやっています。苦労してますけど…」と打ち明けた。

悩みはショットだけでなく、この日はパッティングの際にも飯田光輝トレーナーに首元を手で抑えてもらうシーンも。好調時の体のニュートラルなポジションを探すように、あらゆるクラブを振り続けた。

今大会終了後のフェデックスカップポイントランキングで1位の選手が年間王者の称号と、1000万ドル(約11億円)のボーナスを獲得する。レギュラーシーズンをランキングトップで終えた松山は、プレーオフ3戦の不振が響き7位でこの最終戦を迎えた。ビッグタイトル獲得のためには、優勝が必須な状況。

ただ、いまは「何も考えてないですね。良いプレー、ベストなプレーができればそのチャンスはありますし、できなければ最下位で終わるだけです」と、浮つく様子はない。あす20日(水)の前日練習で最終調整を行う。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

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