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松山英樹は3ダボ ドライバーショット乱れブービー発進

◇米国男子プレーオフ最終戦◇ツアー選手権 初日(21日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

ポイントランキング7位でシーズン最終戦を迎えた松山英樹はダブルボギー3つを含む「75」と崩れ、5オーバーで出場30人中29位タイと出遅れた。1Wショットに苦しみ、フェアウェイキープに成功したのはわずか3ホール。今季4勝目、逆転での年間王者への道はいきなり険しくなった。

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フェデックスカップチャンピオンの称号と1000万ドル(約11億円)のボーナスを懸けた戦いは、苦難の滑り出しになった。出だし1番で1Wを右に曲げ、林から脱出させて4オン。5m弱のパットも外れてダブルボギー発進となった。

ショットの不振をなかなか抜け出せない。「スタート前は結構、良い感じで行けるかなと思ったんですけど…」。開始5ホール続けてパーオンを逃し、バミューダ芝のラフからフワリと上げるアプローチで何度も応戦したが、第1打を左のバンカーに打ち込んだ7番までに2ボギー。折り返しの9番(パー3)では右手前のバンカーから2打目をピンそば3mに寄せた後、3パットを喫して2つ目のダブルボギーをたたいた。

つかみかけた浮上のきっかけが、手からすぐにこぼれ落ちる。後半13番では右サイドの枯れた松葉の上から2打目をピン奥4mにつけ、フックラインを沈めてようやく最初のバーディ。15番(パー3)ではラフからチップインバーディを決めたが、その後が続かない。

16番では1Wで317ydを記録した後、フェアウェイからの2打目が落ちたのはピン左奥10m。「セカンドをチャンスにつけられるところでミスをしてしまった。流れに乗れない」。勢いを止めるどころか、リズムは悪い方に動き、17番で1Wショットを再び右の林に突っ込んで4オン2パット。3つ目のダブルボギーとした。

イーストレイクGCはフェアウェイがタイトなコース。「狭いですけど、しっかり打てれば捕らえられない幅じゃないし、硬さでもないので、打てない自分がもどかしいですね」という。前週の「BMW選手権」開幕前に損傷した1Wのヘッドをスペアモデルに交換し、調整を続けているが「そこは問題ないと思います」と、原因を自身のスイング状態に求めた。

年間王者のタイトルの行方は、優勝しても他選手の成績動向に委ねられる。「きょうは最下位ではないので…そこを目指しているわけじゃないけど、少しでも順位を上げられるように頑張りたい」。最終18番(パー5)のバーディフィニッシュも笑顔なく振り返った。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

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