丸山茂樹の長男・奨王 Jr.プレジデンツカップで世界選抜入り
2017年 ザ・プレジデンツカップ
期間:09/28〜10/01 場所:リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)
丸山茂樹の愛息・奨王が「ジュニアプレジデンツカップ」に出場
◇世界選抜VS米国選抜対抗戦◇ザ・プレジデンツカップ 事前情報(26日)◇リバティーナショナルGC(ニュージャージー州)◇7328yd(パー71)
2年に1度の対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」を控えた25日(月)から2日間、ニュージャージー州のプレーンフィールドCCで12歳から19歳の男子選手による「ジュニアプレジデンツカップ」が行われた。ホームの米国選抜が14―10で世界選抜(欧州を除く)を下して、初回大会を制した。日本勢からただ一人出場したのは、米ツアー3勝の丸山茂樹の息子である丸山奨王(ショーン)。世界選抜チームの一員として、最終日のシングルスマッチで白星を飾った。
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PGAツアーとAJGA(米国ジュニアゴルフ協会)の主催により、今年初開催となったジュニアイベントは本家「プレジデンツカップ」同様、各チーム12人が選抜された。
丸山は初日のダブルスマッチ2試合(フォアボール、フォアサム)で連敗したが、最終日のシングルマッチで挽回。メジャー1勝のジャスティン・レナードの甥にあたる、ターナー・ホッシュを相手に、前半アウトで4m前後のバーディパットを2回決めるなど試合を優勢に進め、5&3と大勝した。
「チームで負けてしまって残念」と悔しがったが、「すごく楽しかった。世界中の人に会えたので良かったです」と話した。前日には、来場していた父から直接指導を受け、「コースマネジメントやアイアンのスイングを治したら、ちょっと良くなった」と、アドバイスを結果につなげて見せた。
ロサンゼルス育ちで、現在はキャンベルホールスクールの12回生。来年9月に大学に進学する。昨年「ウェスタンジュニア選手権」で優勝。米国籍も持つため、今大会はランキング順で米国選抜でも出場が可能だったが、父の背中を追って「自分も」と、日の丸を背負って世界選抜に入った。
丸山茂樹は1998年のメルボルン大会で5戦全勝をマークし、MVPに選ばれる快挙を遂げた。過去11回開催の本家「ザ・プレジデンツカップ」で世界選抜が勝ったのは、その1大会だけだ。
10月には優勝者に翌年の「マスターズ」出場権が付与される「アジアパシフィックアマチュア選手権」に日本代表として出場する。将来については「プロになりたいですけど、上手ではなかったら、大学に戻って勉強したいです」という。控えめにも思えるが、そこは第一線で戦ってきた父の影響も大きそうだ。
丸山茂樹は息子の活躍を現地で目の当たりにしても「(選抜入りは)大したものだと思うけれど、まだまだですよ」とキッパリ。「大学に4年間行って、どんな成績を収めて、その時どんな位置にいるか。高校生のうちなんかまだまだ。僕の時もジュニアでは、いくらでも強い選手がいたよ。ゴルフの世界はそこから生き残れるかが大変なんだ」と、愛息には手厳しい父だった。(ニュージャージー州ジャージーシティ/桂川洋一)