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2017年 CIMBクラシック
期間:10/12〜10/15 場所:TPCクアラルンプール(マレーシア)

吉兆のアクションが増えた?猛追・松山英樹の勝算は

◇米国男子◇CIMBクラシック 3日目(14日)◇TPCクアラルンプール(マレーシア)◇7005yd(パー72)

主役が舞台に上がってきた。今週のフィールドで世界ランク最上位の3位につける松山英樹が、ボギーなしで9バーディを量産する「63」のビッグスコア。通算15アンダーとして、首位のパット・ペレスと6打差の4位に浮上した。

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最終18番(パー5)を取り囲んだギャラリーから、大きな歓声を浴びてフィニッシュした。グリーン左手前の深いラフから、3打目のアプローチを1mに寄せてバーディ締め。「普通じゃバーディを獲れないようなシチュエーションだったけど、今週たまたま練習したのがうまくいった」という技ありショットで、この日のベストスコアを記録した。

序盤は、4番からことごとく1ピン以内にからめて5連続バーディとした。後半はチャンスを逃しながらも、4バーディを追加した。ショットのフィニッシュを決めた後、クラブをクルッと回す“調子のバロメーター”。そのアクションは増えてきたが、「良いショットは1回しか打ってない」と松山は否定した。「(手応えは)変わらないです」――。

それでも、パッティングに関しては「きょうは入ってくれた」とうなずいた。6バーディを奪って迎えた12番。1mのバーディパットがカップに蹴られると、思わずのけぞって口元を手で覆った。「(キャディと)2人とも、そっちはないだろうって読んだ方に切れたので…。まあ多分『そろそろ外せよ』っていう感じだったんじゃないですか。いつもより入っているから」と笑う言葉にも、余裕があった。

今週はエースパターと同じスコッティキャメロンのピン型ながら、新しい物を投入している。「(手応えは)どうなんですかね。それは優勝争いをしてどうかっていう感じじゃないですか」と言うが、試すチャンスは巡ってきた。

首位から出たペレスも「64」と伸ばした。差は1打詰まったが、まだ6打ある。「あすもきょうと同じペースで行けば面白いのでは?」と水を向けたが、松山は「面白くはならないですね」と首を振った。「10アンダー以上出さないとチャンスはない。自分のペースでバーディを獲れればいいと思うので頑張ります」と淡々。

自分のやるべきことに集中するのはいつも通り。『そろそろ勝たせてやるか』という声は聞こえるか?(マレーシア・クアラルンプール/今岡涼太)

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