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2017年も最後はバハマ 連覇かかる松山英樹はパット復調に期待

◇米国男子(ツアー外競技)◇ヒーローワールドチャレンジ 事前情報(29日)◇アルバニーGC(バハマ)◇7302yd(パー72)

前年王者として出場する松山英樹は29日(水)、連覇を狙うコースで最終調整を終えた。午前からプロアマ戦に出場し、パッティングに手ごたえ。会見では大会ホスト役を務めるタイガー・ウッズの戦線復帰を喜んだ。

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2週前の日本ツアー「ダンロップフェニックス」に出場した後、松山はフロリダ州オーランドの拠点を経て、27日(月)にバハマ入り。開幕前日のインタビュールームでは、2つのニュースに関する質問が多く飛んだ。

まずは約10ケ月ぶりにカムバックするウッズについて。「1997年にタイガーがマスターズで勝ったことがすごく印象に残っている。日本で学校に行く前にテレビを観ると、いつもタイガーが映っていた。そういう存在だったのが、同じ舞台で戦えるのはすごくうれしいこと」と松山。現在、ゴルフ界を席巻する20代のエリート選手のひとりとしても意見を求められ、「僕らはタイガーの全盛期は知らないが、(当時は)ほとんどのトーナメントで優勝するんじゃないかという感じだったと思う。近づけるように頑張りたい」と話した。

そして海外メディアも、松山が参加した今月上旬の“ゴルフ外交”に注目。安倍晋三首相、ドナルド・トランプ米大統領との日本でのラウンドに関して「試合とは別の緊張感。プライベートのラウンドの中では今までで一番緊張したと思います。最初のティショットは真っすぐ行ったけれど、次のホールでは隣のホールまで行った」と答えた。

会見の最後に「あなたの方が、両首脳よりもだいぶゴルフがうまいのに緊張するの?」と問われると、苦笑いで「国を代表するふたりですから…。逆に皆さんの中で、(両首脳と)ゴルフをして緊張しない人はいますか?」と“逆質問”。司会者から「誰もキミほど上手くないんだ」とツッコミを入れられた。

世界ランキング上位者をはじめとした精鋭18人による争いをけん引し、3日目を終えた時点で後続に7打差をつけ、2打差で逃げ切ったのが1年前。このバハマでの試合は、秋から年末にかけて国内外で5戦4勝、2位1回という驚異の成績の締めくくりとなった。

今年のコースは「グリーン周りの芝が去年よりも硬くない。ショットをグリーン周りに外すと難しく感じる」と松山は分析する。ショットの調子は「全然ダメ。きっかけが見つかれば」とボヤいたが、パッティングにはわずかな自信ものぞかせた。「だいぶいい感じに。フェニックスではメチャクチャ悪かったけれど、フロリダで少し良くなるかな…と思って、ここ(バハマ)に来て悪くなって、また良くなった」。キャディバッグは普段の相棒である進藤大典さんに代わり、前回大会に続いて英会話が堪能な女性キャディ、乾芽衣(いぬい・めい)さんに託すことを決めた。

4日間いずれも2サムでプレーするトーナメントで、松山はフランチェスコ・モリナリ(イタリア)とトップの組でティオフ。再びウッズを迎えたスーパースターぞろいのゲームの、先陣を切る。(バハマ・アルバニー/桂川洋一)

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