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10位後退のウッズ バーディ2つに「ヒデキみたいに取れなかった」

◇米国男子(ツアー外競技)◇ヒーローワールドチャレンジ 3日目(2日)◇アルバニーGC(バハマ)◇7302yd(パー72)

7アンダー5位から出たタイガー・ウッズは10番までに5ボギーを喫して後退した。後半インで2バーディを決めて「75」。2015年の「ウィンダム選手権」以来の同組となった松山英樹には3打差をつけられ、通算4アンダーの10位タイ(出場18人)で約9カ月ぶりの復帰戦の最終日を迎えることになった。

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カムバックして抜群の飛距離を見せているウッズは、精度のミスに苦しんだ。出だし1番では、グリーン手前花道からの第3打でピンを3mオーバーさせて最初のボギー。3番(パー5)では奥のラフからの第3打がグリーンに届かず、4オン2パットで2つ目をたたいた。

ショットの直後に「バイト!(bite=噛む/おい、ボール! グリーンに止まってろ! 奥まで行くな!などの意)」と叫ぶシーンが何度もあった。「(3番の第2打は)ピンまで278ydのところを290ydくらい打ってしまった。あそこに行ってはボギーになってしまう。(短いパー4の)7番でも飛びすぎた。300ydくらいを打とうとしたのが、320ydも飛んで悪いところ(グリーン奥のラフ)に行った」

3日間で一番強い風が吹き、パーオンに成功したのは9ホール。その状況下でチッピングが冴えない。後半14番は298ydと距離が短いパー4。両者とも1Wでグリーン右手前まで運び、フェアウェイから打ち上げのアプローチを残した。第2打を先に打った松山がウェッジでピンそば1mにつけた後、ギャラリーからは「同じように(打て)!」と声が飛んだが、ウッズは3mオーバー。これを沈めてなんとか初バーディを決めると、キャップを取り、深々とお辞儀をして大歓声にこたえた。

「残念ながら、巻き返すことができなかった。ヒデキはきょう、50バーディ、50ボギーくらいだったんじゃないか(笑)。アイツみたいに僕はバーディを取れなかった」とウッズ。「いま苦しんでいるのも僕だけじゃない。全体的には今週の出来に満足している」と最終日での巻き返しに意気込んだ。(バハマ・アルバニー/桂川洋一)

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