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アイアンショット復調の松山英樹「満足度は高い」

◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 初日(21日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)

開幕前日に仲良く練習ラウンドを共にした大学の先輩と後輩が、初日から対戦相手として顔を合わせた。「不思議な感じでゆっくり回っていた」という松山英樹と、「英樹が相手だから、ちょっと力が入っちゃった」という宮里優作のマッチは、2&1で後輩・松山が勝利した。

先にペースをつかんだのは、宮里の方だった。1番で7mのバーディパットを沈めて1UPとすると、4番(パー3)では、グリーン右カラーから13mをパターで沈めて2UP。それでも、「逆方向に飛んでいったり、ピンを狙っているのがとんでもないところにいったり」と、アイアンショットの精度を欠く苦しい展開だった。

7番(パー3)でティショットを1mにつけた松山が1つ取り返すと、続く8番は宮里がグリーン奧からのアプローチを1.5mに寄せるもこれを外してボギーとし、勝負は振り出しに。その後は、9番以降の9ホール(17番まで)で6バーディを奪った松山が、一度もリードを許すことなく、2&1で初戦を制した。

「ひさびさにアイアンショットもよかったし、そういう意味では満足度は結構高い」と、多くのバーディチャンスを作ったこの日のラウンドを喜んだ松山。ただ「先週3日目もそういう感じだったので、なんともいえない」と、良い手ごたえが翌日すぐに消えてしまう最近の傾向に、あす以降も…とは言い切れない。それでも「(あすも)ショットがきょうみたいにうまく打てれば、チャンスは多くなると思う」と続けた。

一方の宮里は「大御所を本気にさせるには、もうちょっとビシビシこないといけない(苦笑)」と、コントロールに苦しんだアイアンショットを反省した。「でも、自分のやるべきことは分かってきたので、細かいミスを少しずつ減らしていきたい。あと2試合あるので、なんとか勝てるようにしたい」と、残り2日での巻き返しに気合をみせた。(テキサス州オースティン/今岡涼太)

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