秋吉翔太（右）は練習ラウンドをともにした、ナイキのウエアを着る時松隆光を“ミニ・デイ”に見立てていた

◇メジャー第3戦◇全英オープン 事前情報（16日）◇カーヌスティ（スコットランド）◇7402yd（パー71）

開幕3日前の練習ラウンドが終盤に差し掛かった頃、予選2日間の組み合わせを聞いた秋吉翔太は目を丸くした。初の全英でジェイソン・デイ（オーストラリア）、李昊桐（中国）と同組に。メジャーチャンピオンで元世界ランキング1位のデイとプレーをともにすることになり、驚きを隠せなかった。

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秋吉のメジャー出場は6月の「全米オープン」以来2回目。「元世界ランク1位と一緒とは…そこに入るとは思っていなかった。どういう選手かというのは言うまでもない」というのも当然だ。デイは2016年3月から昨年2月まで世界一に君臨。昨季はゼロ勝に終わったが、今年に入ってすでに2勝をマーク。14位まで落ちたランクを9位まで戻している。

興奮するグルーピングになったが、秋吉は強い思いを持ってスコットランドにやってきた。全米オープンでは2日間で19オーバーをたたいて予選落ち。世界の高い壁に跳ね返された。「全米のような形にはしたくないんです」。帰国直後の「福島オープン」で投入し今季2勝目を挙げたアイアンのソールを削り、バウンス角を少なくして地面が硬いリンクスに対応する。

今回のカーヌスティは全英会場の中でも屈指の難度を誇るが、全米のシネコック・ヒルズの難しさもすさまじかった。「全米で経験したのは大きい。元世界一と回って勉強になるけれど、負けたくない」。あくまで自分との戦いに徹するつもりだ。（スコットランド・カーヌスティ／桂川洋一）

• 「全英オープン」予選ラウンド組み合わせ