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松山英樹はイーストレイク初のノーボギーで5打差

◇米国男子◇ツアー選手権 2日目(21日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

松山英樹は4バーディ「66」をマークし、初日2オーバーの遅れを取り戻した。25位タイから通算2アンダーの10位タイに浮上。ショットへの感触は「(気分が)落ち込みました」と嘆く出来ながら、5年連続でプレーする当地で初のノーボギーラウンドを決め、首位と5打差に迫った。

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その感覚はやっぱり本人にしか分からない。出だし1番、フェアウェイから残り175yd、ピン奥2mの狭いエリアにつけ、喝采を浴びた7Iでの第2打は「ミスショットでした」という。バーディスタートから6番(パー5)でふたつ目を決め、8番まではすべてパーオンに成功。その後の10ホールでは6回パーオンに失敗しながら、スコアを落とさなかった。

この日、ボギーなしで終えたのは精鋭30人のうち、ただひとり。松山にとっては初出場した2014年大会から18ラウンド目にして初めてだった。きれいなスコアカードを提出したにも関わらず「9番(2m)、16番(5m)でパーパットが入ってくれたんで良かった」というのが、本人が評価したわずかなポイント。「ノーボギーで回ったんだなあ…という(不思議な)感じ。内容的には5オーバーくらいを打っている雰囲気だったんですけど、良いラウンドになったかなと思う」。振り返る顔には苦笑いが浮かんだ。

実感がないのは、ミスにこそ目を見開くから。14番、残り220ydを5Iでピン左2mにつけた第2打も「納得はいっていない。それなりの球はいったかなと。結果は最高ですよ、でも…」と満足に至らない。「きょうは(コース)マネジメントができたと思う」とスコアメークに及第点を付けながら、「ちょっと自信が戻ればなと思います」と依然、課題ばかりが頭に残った。

初日はプレーオフ第3戦までのポイントランク順、以降は前日までの成績順に並ぶ今大会の組み合わせ。松山のティタイムは日を追うごとに遅くなっている。「結果的にはスコアを伸ばせて、あしたから良い位置で回れるが、内容が内容だけに少し思いやられる。タフなコンディションになると思うけど、きょうみたいに粘り強くやりたい」と懸命に意気込んだ。

「1番のティショットだけがいつも良いんで…。あした行かなかったらどうしようかなと。2日連続で真っすぐ飛んで、(その後は)あまり良い感じにならなかったんで、あしたは曲がってくれると、感触が良くなるかもしれないですね」と逆説的に、自虐的につぶやく。そして今週で初めて、ラウンド後の居残り練習に向かった。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

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