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最終戦4位・松山英樹は戦う男の顔「きょうをスタンダードに」

◇米国男子◇ツアー選手権 最終日(23日)◇イーストレイクGC(ジョージア州)◇7385yd(パー70)

松山英樹は2017-18年シーズン最終戦を4位タイで終えた。1アンダー16位から6バーディ、1ボギーでこの日のベストスコア「65」をマークし、通算6アンダー。今季4回目のトップ5入りを決めた。本格参戦5年目は優勝なしに終わったが、フェデックスカップランキング13位で終えた。

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一年を締めくくるティオフの直前まで、頭の中は不安でいっぱいだった。「練習場でまっすぐ行かず、どうなるんだろう…と思った」。その悩みはホールを進めるごとに解消された。第2打をピンそば60㎝につけた3番をきっかけに、後半10番までに3バーディ。14番で4mのチャンスを生かし、15番(パー3)では3mのパーパットを沈めるしぶとさもあった。

終盤17番のボギーを呼んだ、右に曲げたティショットに「きょうの良い思いがぶち壊し」と不満顔をしたが、最終18番(パー5)をバウンスバックで締めた。「最後にバーディで終われて良かった。このコースで5アンダーはすごくうれしい」と一日を振り返った。

2月に26歳になったシーズンは、2月から1カ月半にわたって左手の故障で離脱もした。「それはさほど気にならない」と話したが、悩む時間が長く、8月のメジャー「全米プロゴルフ選手権」を終えた時点ではポイントランクで88位と低迷した。

それでもプレーオフ第3戦も出場圏外だったポジションから巻き返し、精鋭30人が出場する最終戦に滑り込んだ。現在5年連続で同大会進出を達成しているのは、ダスティン・ジョンソンジェイソン・デイ(オーストラリア)、パトリック・リードを含めた4人だけ。欠場や途中棄権を除くと、5年続けて18ホールを完走したのはリードと松山しかない。

今年もPGAツアーのエリートのひとりという結果を残したが、満足しないのは「シーズン通して(毎試合)トップ10前後でプレーできるような力をつけて、たまにトーナメントをリードできるようなプレーヤーになっていきたい」という理想があるからこそ。

「自分に期待していいところまでは来ていない。きょうみたいなプレーを“スタンダードなところ”に持っていかないと。自分の目指すところにたどり着くまでには、もっとショットも磨いていかないといけない」と厳しく断じた。

新シーズンは2週後に開幕する。松山は10月11日(木)開幕の第2戦「CIMBクラシック」(マレーシア)から、「ザ・CJカップ」(韓国)、「WGC HSBCチャンピオンズ」(中国)とアジア3連戦への出場を予定している。

「3試合で優勝できないとオフシーズンが長くなる」。1年間の大会優勝者だけが出場権を持つハワイでの「セントリートーナメントofチャンピオンズ」を意識。「ちょっと頑張らないといけないですね」と、すぐに戦う男の顔になった。(ジョージア州アトランタ/桂川洋一)

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