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小平智は20時間超の移動で米国入り 欧州ツアー来季シードを確実に

◇米国男子◇シュライナーズホスピタルforチルドレンオープン 事前(30日)◇TPCサマリン(ネバダ州)◇7255yd(パー71)

小平智はアジアシリーズ2試合を経て、米国本土での自身今季初戦を迎える。前週の世界ゴルフ選手権(WGC)シリーズ「WGC HSBCチャンピオンズ」を37位で終え、年間ポイントで争う来季の欧州ツアー出場権を確実にした。来季は日本、米国、欧州3ツアーのシードを持つことになる。

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小平は昨年末に、欧州ツアーの獲得ポイントが反映されるアフィリエイト・メンバー登録を済ませており、現在のポイントランキングは98位。加算対象となるメジャーやWGCなど9試合の出場で、116位(※)までに付与される来季シードの圏内にいる。今季3試合を残しているが、出場選手がポイントランク上位に限られるため小平の順位に変動は少ない見通しだ。

小平は「いまはまず米国でシードを獲れるようにならないといけない」と、20年までシード権を保持する米ツアーに引き続き専念する考えだ。ただ、北アイルランドで開催される来年7月の「全英オープン」出場が決まった場合、欧州ツアーはその前の2週間にアイルランドとスコットランドで大会があり、メジャーへの準備の選択肢が広がることになる。

今季3試合目となる主戦場の米ツアーは、連戦の疲れを残してコース入り。前週大会を終えた翌29日(月)に中国・上海を発つと、成田空港を経由してサンフランシスコへ。さらに国内線を乗り継ぎ、計20時間超の移動でラスベガスに到着した。時差もあり、前夜は3時間程度の睡眠だった。「さすがに疲れはある」と眠い目をこすりながら、18ホールの練習ラウンドを行った。

突風が吹く中、初めて回ったコースは「正直きょうの風だとイマイチわからない」としたが、「調子は先週から良くなっている」と鋭いショットを放った。前週3日目にバンカーショットを放った際に破損した8Iは、今大会でキャディを務めるため渡米した野田早人さんから新しいものを受け取った。「クラブはもう大丈夫。ここは出てみたい大会の一つだった。今週は楽しみ」と2日後の開幕に備える。(ネバダ州ラスベガス/林洋平)

(※)欧州ツアーの来季シードは年間ポイントレース「レース・トゥ・ドバイ」ランキング110位までが獲得。アフィリエイト・メンバー(現時点で6人)を含む場合は下位に繰り下がる。

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