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一年前の途中棄権は「良い反省」 松山英樹は最注目組でティオフ

◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 事前情報(29日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

18年大会の初日、松山英樹は13番(パー5)で砂地から第2打を打った瞬間に左手に強い痛みを感じた。プレー中も、そしてホテルに帰ってからも治療を試みたが、翌2日目の朝に途中棄権を決断。16年から続く大会3連覇への望みは意外な形で断たれた。

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自分自身への期待も裏切る結果になった一年前。それでも、フェニックスに「悪い思い出はないですよ」と松山は今も言う。「ケガをしてしまったのは仕方がない。でも、あれ以降、左手は痛くなっていないですし、このままずっと痛みが出ないことを目指してやっている。(故障は)良い反省になったんじゃないかなと思います」と過去を嘆くことはなかった。

前週の「ファーマーズインシュランスオープン」を3位タイで終えた。シーズン序盤戦での好成績について「やっぱりラクになりました」と安堵し、例年通りその晩にはカリフォルニア州から陸路でアリゾナ州に入った。久々の上位争いとロングドライブを経て、「疲労? 当然ありました。体は元気だったんですけど、ただ眠かった」。28日(月)はホテルで静養に努め、開幕2日前にアウト9ホールの練習ラウンドを小平智と行った。

タイトル奪還を目指す大会のコースチェックは30日(水)のプロアマ戦で完了させる。現段階のセッティングは「いつも通りじゃないですかね。ラフがいつもより短いくらい」というのが本人の見立て。自身のショットの状態を「アイアンは良い方向に行っている。あとはウッド系にどうつなげるか」と説明し、攻略のカギをまずティショットに定める。「1Wショットが曲がるので。そういう意味では(ラフが短いのは)良い条件かも知れないですけど、あまりラフ(の幅)がない。“その外”がある。サボテンまでいかないように気をつけたい」と話した。

1932年に始まった同大会。昨年連覇を逃した松山には今後、アーノルド・パーマー、ジーン・リトラー、マーク・カルカベッキアフィル・ミケルソンに並ぶ最多の大会3勝目がかかる。予選ラウンドはそのミケルソンと前年王者のゲーリー・ウッドランドと同組になった。今年もスタートから大ギャラリーを引き連れることは間違いない。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)

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