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「伸ばさないと」1Wショット乱調の松山英樹は8打差で週末へ

◇米国男子◇ウェイストマネジメント フェニックスオープン 2日目(1日)◇TPCスコッツデール(アリゾナ州)◇7261yd(パー71)

3アンダーの27位タイから出た松山英樹は5バーディ、3ボギーの「69」で回り、通算5アンダーの24位タイに順位を上げた。前半インを終えて2つスコアを落とした後、アウトコースで挽回。2年ぶりとなる大会3勝目へ残り36ホール、トップのリッキー・ファウラーとの差は8ストロークだ。

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肌寒さの残る早朝スタートで、松山は出だし10番を3パットボギーとした。序盤は1Wの制御がきかず、右へ吹かすショットを続けた。全ホールで2番目に難度が高い14番でバンカーからの3打目を寄せきれず、16番(パー3)ではパーパットがカップに蹴られて3つ目のボギーを喫した。

2016年から2連覇した大会で予選カットラインすら気になり始めたところで、踏ん張りを見せた。「17番のティショットで、一発ドライバーがしっかり(芯に)当たって“行けるかな”と思った。18番も良いティショットを打ててバーディを取れたので、流れが変わるかなと」。折り返し後、セミラフからの2打目を8Iでピン手前1mにつけた2番から2連続バーディを決めた。実は「18番で(第1打が)曲がっていたら、後半は1Wを打つつもりはなかった」と、なりふり構わずスコアメークする覚悟も決めていたという。

結果的に1Wを握り直し、終盤2ホールで再び大きく右に打ち出した。「その後にホールがなくて良かったです」と苦笑い。1Wでフェアウェイをとらえたのは、わずか3ホールに終わった。

6番では左サイドのフェアウェイバンカーからピンそば2mにつける第2打で歓声を集めたが、「アイアンショットもそんなに良くない。先週に比べたら全然ダメ。ミスパットが入ってくれてラッキーだったり、良いパットが入らなかったり…チグハグです」と反省点ばかりが口をつく。上位との差を見て「伸ばさないと優勝のチャンスはない。2日間で2ケタ(アンダーを)出さないと厳しい数字」と週末のロースコア連発を期した。

ホールアウト後、ため息をつきながらこぼす。「練習しようかな…と思うんですけど、あまりにも悪すぎてやる気も出ないです。ご飯を食べて、考えます」。気力を失った、その言葉の30分後にはドライビングレンジで1Wを振り込んでいた。(アリゾナ州スコッツデール/桂川洋一)

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