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木の根元に止まったボール 救済を受けられたDJと認められなかったマキロイ

◇世界選手権シリーズ◇WGCメキシコ選手権 最終日(24日)◇チャプルテペクGC (メキシコ)◇7345yd(パー71)

結果は、数センチの差で変わっていたかもしれない。前半の5番で、首位を走るダスティン・ジョンソンの第1打が右サイドの木の根元に止まった。レイアップのためにスタンスをとれば、右足がカート道にかかる。「競技委員に、ボールに近づいてもカート道に立たないといけない状況であることを説明した」との主張により救済が認められ、ボールを木の根元から動かしてドロップ。スタンスがカート道にかからない残り142yd地点から6Iで第2打を打ち、2オンのパーで切り抜けた。

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4番までにロリー・マキロイ(北アイルランド)に1打詰められ、3打差になっていた。「スコアを落とさずに済んだという意味でも、救済は大きかった。認められて安心した」と、その場面を振り返った。

一方のマキロイ(北アイルランド)も、6番(パー5)で同じような状況に遭遇した。第1打を左に曲げて、ボールは木の根元付近に止まった。フェアウェイに向けて打つには、左打ちが必要な状況。右打ちで左側に隣接するホールへ出す選択もあり、それだとカート道に右足がかかるため競技委員に救済を求めたが、これは認められなかった。

「『ダスティンはさっきのホールでドロップできた』と競技委員に伝えたけど、『これは(左で)打てる』と言われた」とマキロイ。左打ちで何とか真横のラフに出したが、グリーンを狙った235ydの第3打を池に入れてボギー。同ホールでバーディのジョンソンとは、一気に5打差に開いた。

ダスティン・ジョンソンとロリー・マキロイのスタンス

6番の裁定については特に不服を示さず、「受け入れることにしたんだ。その時点からの自分のベストを尽くそうと思って、進むことにした」。後半に5つ伸ばしたが、同じく5つ伸ばしたジョンソンの背中は遠かった。マキロイは「自分の出来には満足している。やりたいことをやり切ったと思っている。特に不満などはないよ。きょうは、ダスティンが本当に素晴らしかったからね」と潔く勝者を称えていた。(メキシコ・メキシコシティ/林洋平)

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