恐怖の“グリーンマイル”へようこそ 500yd超の難関パー4
2019年 ウェルズファーゴ選手権
期間:05/02〜05/05 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)
松山英樹「相変わらず難しい」6年連続のクエイルホロークラブ
◇米国男子◇ウェルズファーゴ選手権 事前(1日)◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7554yd(パー71)
会場のクエイルホロークラブは、ツアー屈指の難コースだ。松山英樹は2014年から6年連続で同コースに挑む。
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コースは2017年「全米プロゴルフ選手権」の開催を前に大幅に改修された。バミューダ芝を張り替えただけではなく、距離をほとんどかえずにパー72からパー71へ変更。もともと、難度の高い16番からの連続3ホール、通称“グリーンマイル”が待ち構えており、さらに難しさが増した形となった。
2016-17シーズンは出場全選手の平均スコア「+2.468」で「全米プロ」が1番難しい大会に。昨季は「ウェルズファーゴ選手権」が同スコア「+1.132」で全体5番目、メジャーを除くと3番目の難しさだった。
4月30日(火)にラウンドを始めた松山は、開幕までに計27ホールの事前ラウンドを行った。深く粘り気の強いラフは「毎年こんな感じではあるので、それはそこまで」と受け流したが、「相変わらず、難しいなって感じですよね」としみじみとコース全体の印象を口にした。
前年大会ではMDF(出場人数制限)にかかり最終ラウンド進出を逃したが、同コースの過去19ラウンドはアンダーパー10回、イーブンパー3回、オーバーパー6回。PGAツアーによる今大会のパワーランキングは、松山を7番手に推した。今季予選落ちがないことに加え、17年「全米プロ」で最終日後半まで優勝争いし5位となるなど、同コースで計3度のトップ20を評価した。
コースのイメージは悪くないとした松山は「難しいですよ。ただその代わり、しっかり良いプレーが出来れば、全米プロのときのように、スコアを出せるし、上位にいけると思う」と振り返った。「ただ、やっぱり自分次第。そのレベルにもっていきたい」と続けた。
1日のプロアマ戦では納得できないティショットには、すぐにもう一球放つなど、最終調整に励んだ。4月のメジャー初戦「マスターズ」(オーガスタナショナルGC・ジョージア州)明け初の実戦。2週間後にメジャー第2戦「全米プロゴルフ選手権」(ベスページブラック・ニューヨーク州)を控える今大会は、自らの状態を確認する絶好の舞台となりそうだ。(ノースカロライナ州シャーロット/林洋平)
クエイルホロークラブでの成績
2014年 通算2アンダー38位タイ(ウェルズファーゴ選手権)
2015年 通算6アンダー20位タイ(ウェルズファーゴ選手権)
2016年 通算4アンダー11位タイ(ウェルズファーゴ選手権)
2017年 通算5アンダー5位タイ(全米プロゴルフ選手権)
2018年 通算4オーバー76位タイ(ウェルズファーゴ選手権)