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2019年 全米オープン
期間:06/13〜06/16 場所:ペブルビーチGL(カリフォルニア州)

ウッズが振り返る19年前の圧勝劇 東京五輪にも意欲

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前情報(11日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7075yd(パー71)

ペブルビーチGLで「全米オープン」が開催されるのは2010年以来、ことしで6回目。なかでも2000年大会はジャック・ニクラスが同試合に別れを告げ、タイガー・ウッズが2位に15打差をつけて優勝し、ゴルフ史の重要な1ページになった。ウッズの記憶も「クレイジーだった。19年が経ったが、あの週のショットのほとんどを覚えている」と鮮明だ。

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当時は3日目までに2位にいたアーニー・エルス(南アフリカ)に10打差をつけ、最終日に「67」をマーク。歴史的一戦で2位になったのはミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)とエルスだった。「あのときは10フィート(約3.04m)以内のパットを外さなかった」とウッズ。「僕はポアナ芝のグリーンで育った。良いパットをし続けて特別な週になった。もちろんショットも良くて、ミスをしても正しいエリアに落とした。だからいいアングルから狙えたんだ」と、内容はもちろん完璧といえるものだった。

以降、2010年大会は4位タイに終わり、当地開催の米ツアー「AT&Tペブルビーチナショナルプロアマ」でも勝利はない(同大会は2000年に全米オープンの前に優勝)ものの、メジャー通算16勝目、そしてサム・スニードに並ぶツアー最多勝利・通算82勝目への意欲は尽きない。

開幕2日前は予定していたラウンドをキャンセルし、パッティング中心の練習にいそしんだ。「ちょっと一休み。(優勝した)オーガスタでも同じことをやった。エネルギーをセーブしようと思って。力が余っていると思うことの方が重要なんだ」と、あくまで最終日を見据えている。

19年が経過して肉体的な衰えは感じても、そこは経験と技、そして道具の進化がサポートになるという。「攻め方はほとんど変わらない。ゴルフボールが2000年のときよりも飛ぶようになっているからね。僕の動きは当時よりも遅くなった。比較にはならないかもしれないが、飛距離が変わらない。だからあまりプレーの仕方は変わらないかな。とにかく、良いところからパットを打てるかにかかっている」

43歳は来年の東京五輪にも意欲を見せている。「オリンピックでの金メダルは大変な偉業だよ。まずは出られるようにならないと。オリンピックに米国を代表して出場するなんて感激だ。あと何回チャンスがあるか分からない。次は(東京を逃すと)48歳だからね」。現在の五輪ランキングは米国勢で3番目に位置し“圏内”(米国が4枠を得た場合)にいる。次の1勝が、それをさらに手繰り寄せるのは間違いない。(カリフォルニア州ペブルビーチ/桂川洋一)

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