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2019年 全米オープン
期間:06/13〜06/16 場所:ペブルビーチGL(カリフォルニア州)

王者ケプカの強みは“リセット”の経験 114年ぶりの大会3連覇へ

◇メジャー第3戦◇全米オープン 事前情報(11日)◇ペブルビーチGL(カリフォルニア州)◇7075yd(パー71)

ブルックス・ケプカが114年ぶりの偉業に挑戦する。前年大会で1989年のカーティス・ストレンジ以来、史上7人目の2連覇を達成。3連覇となれば、1905年のウィリー・アンダーソン(スコットランド)以来2人目の快挙を遂げる。

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ケプカは5月の「全米プロ」を2連覇した後、バハマで短いバカンスを経て、前週「RBCカナディアンオープン」に出場した。結果は50位タイだったとはいえ、照準はあくまでペブルビーチ。「今週はタフなテストになる。ここは特別な場所。全米オープンが開かれるのは素晴らしいこと。歴史があり、殿堂入り選手や素晴らしい選手たちがここで勝ってきた。ゴルフをするのも、ここにいるだけでもクールだし、特別だ」と、穏やかに語った。

練習ラウンドの見立てでは、「今週はとにかくラフが重要な要素になる。ご覧の通りとても深く密集していて、粘り気がある」と、まずはフェアウェイキープを重要視した。「ドライバーはそんなに使う必要がない。4回くらいだろう。とにかくフェアウェイに置かないといけない。グリーンが小さい。だから、真ん中に置いておけばどこにピンがあっても6mくらいのパットが打てる」。確実なショットでチャンスを多く作るつもりだ。

「全米プロ」では7打のリードを持って迎えた最終日に「74」をたたいた。その経験がいっそう自信になる。「(バックナインで)4連続ボギーをたたいた1時間は、何が起こっているかよくわからなかった。だから自分をリセットしたんだ。あの経験は大きなアドバンテージになると思う。全米オープンではカンタンに4ホールで4オーバーにもなる。厳しいスタートになっても、すぐにリセットする必要がある。重圧の中でどうするかを僕は学んだ」

ところで、ケプカが試合前に苦笑いしたことがある。中継局のFOXの大会プロモーション映像に自分の姿が入っていなかったこと。「ショックだったよ…」。114年ぶりの快挙となれば、見過ごされるはずはない。(カリフォルニア州ペブルビーチ/桂川洋一)

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