ショットに苦しみながらも1アンダーでまとめた2日目

◇米国男子◇3Mオープン 2日目（5日）◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7468yd（パー71）

「ショットがまずもって、話にならなかった」と言う松山英樹。ダブルボギーを先行させた2日目は、後半に3バーディを取り返して何とか1アンダー「70」で踏みとどまった。上位はスコアを伸ばしたが、首位とは6打差の通算8アンダー11位で週末に望みをつないだ。

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この日は午後のスタート。リーダーボードを見ると、午前組のブライソン・デシャンボーが9アンダー「62」のビッグスコアをたたき出していた。「僕は無理だと思いましたね。きょうのピンポジションは僕にとってはやりにくかったので」と振り返ったが、それ以上にショットの感覚が前日までとは違っていた。

序盤の2番で1Wショットを右の池に入れてダブルボギー。「何が原因か分からないまま途中までやってしまった」と、前半のバーディは2オンに成功した6番（パー5）のみ。苦しいラウンドだったが、まずはパッティングが復調した。

「後半は良いストロークができ始めてラインにも乗るようになってきた。あとは最後ボールが落ちてくれるか、くれないかっていうところまで戻せたのはすごく大きい」と、後半は3バーディを積み上げた。「最後のティショットとセカンドは良かった」と最終18番（パー5）は1W、UTとつないで2オンに成功し、イーグル逃しのバーディで締めくくった。

前週から使っている07年モデルのバーナーレスキュー

ところで、松山が今週使っているUTはテーラーメイドの2007年モデル「バーナーレスキュー」（3番19度）という10年以上前のクラブだ。「プロになる前に中古ショップで買った。家に帰って久しぶりに見て、ひょっとしたらうまくいくかなと思ったら、ひょっとした」という代物である。この日はパー5での2回の2オンに一役買った。

「最近、ピン以外ではあまり自分好みのユーティリティがない」と言っていた松山が、たどり着いたひとつの答えだ。まだ多少の調整は必要だが「ヘッドが1個しかないので、いじるにもどうするかという感じ」という。現在は中古ショップで5000円前後で売られている…早く買い占めた方が良いのかも？（ミネソタ州ブレイン／今岡涼太）