石川遼、米ツアー本格参戦初戦にも「特別な感情はない」
2013年 ヒュマナチャレンジ クリントンファウンデーション
期間:01/17〜01/20 場所:PGAウェスト(パーマーコース)(カリフォルニア州)
連覇なるか 切り替えで成功するM.ウィルソン
By Helen Ross, PGATOUR.COM
スティーブ・ストリッカーは、昨年のフェデックスカップのプレーオフで素晴らしいプレーを見せたことからもお分かりの通り、“ミスター・セプテンバー”として知られている。そして同様にスティーブの仲間、ウィスコンシン出身のマーク・ウィルソンにも、“ミスター・ジャニュアリー”といった称号を与えるべきなのかもしれない。
ウィルソンは過去2年間、開幕後の5週間で3勝を挙げている(2011年ソニーオープンinハワイ、ウェストマネジメント・フェニックスオープン、そしてクリントン基金が共催した2012年のヒュマナチャレンジ)。そしてカパルアでの2013シーズン開幕戦で11位タイの好成績を収めた後、昨年優勝の大会防衛を狙って、カリフォルニアの砂漠地帯にある会場に入ってきた。
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冬の天候が厳しいことで知られるシカゴに家を持つウィルソンは、彼の成功の秘訣について、明確な解答を持ち合わせていないようだ。ただ、ウィルソンは常に切り替ることを好み、そのための十分な休息をとることが彼のやり方に合っていると考えている。
「ランキングと自分の置かれている立場はそんなに気にしない。そう言ったものに対してリラックスして構えられていると思うし、それに日常からしっかりとした休息をとることを心掛けている。心の中はとてもクリーンで、自分が成功するポジティブなことを考えている。シーズンが進むにつれて、ミスについて深く考えてしまったり、改善点について考え込んでしまったりするのだけれど、そうなるとネガティブな思考につながってしまうんだ」
ウィルソンは例年、クリスマス前に温暖な場所でトレーニングする。開幕戦ヒュンダイトーナメントに出場する権利を得た際には、マウイに早く向かうことになる。そうでない時は、ソニーオープン開催地のホノルル島へ向かう前に、家族に会うため砂漠地帯で数日間滞在するのだ。
「ゴルフはそんなに難しいものではないと思っている。自分もそうだけれど、人々はよく物事を難しく考えてしまいがちだ。心理学の先生は、ゴルフはシンプルなものだし、いかに単純化していくかなんだといつも言っている。それを私は受け入れるときもあるし、そうでないときもある…」とウィルソン。
「ボブ・ロテラ(スポーツ心理学者)が繰り返し言うんだ、自分の中にあるものを受け入れて、ゴルフをプレイすれば、君は成功する、とね。とは言っても、練習や技術習得はおろそかにできないから、その上で練習を重ねるんだ。人生において、たくさんやることがあるので、ゴルフのスウィングだけ放っておくことはできない。だけど、それこそがまさに単純化することなんだけれども」
もちろん、ウィルソンの理論が常に良い結果を生むわけではない。昨年の「全米オープン」の後に3週間の休息期間を設け、しっかり回復したと思ってツアーに復帰した彼は、「ジョンディアクラシック」で45位タイと下位に沈み、その後9試合でトップ10が1度だけという結果に終わっている。
だからこそ「成功の秘訣はだれが知っているんだろう?」とウィルソン。ディフェンディンぐチャンピオンは微笑みながら話した。