タイガー、得意コースで大会7勝目&通算75勝目
2013年 ファーマーズ・インシュランスオープン
期間:01/24〜01/27 場所:トーレパインズGC(サウス、ノースコース)(カリフォルニア州)
速報:「ファーマーズ・インシュランスオープン」月曜日
再びトーレパインズGCで勝者となったタイガー・ウッズにとって、月曜日はどれだけ勝利へのスコアを伸ばせるかということだけだった。
最終日の「ファーマーズ・インシュランスオープン」。終盤の5ホールでスコアを4つ落とす前までは、2位に8打差をつけリードしていた。他のだれよりもこのコースで勝っているタイガーは、イーブンパーの通算「72」にまとめ4打差をつけ優勝。
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大会7度目の優勝を飾り、サム・スニードの持つ「グレーター・フリーンズポロオープン」8度優勝の記録に続いた。トーレパインズでは2008年にプレーオフを制した「全米オープン」を含め、今回の優勝はタイガーにとって8度目である。
ただ、この勝ちは決して簡単なものではなかった。
霧の影響で遅れ、日没サスペンデッドとなった日曜日は、11ホールを残し6打差リードしていた。月曜の昼前に最終ラウンドを再開。彼はこれまでになくホールアウトに向け、精神を集中していた。
ティやフェアウェイ、またはラフでの待ち時間に対応しなければならなかった。14番ではバンカーに捕まりボギー。15番ではティショットを曲げてしまい、木とアイスプラントの間にはまりダブルボギー。17番でもティショットをドロップしボギー。
全てがスコアに影響したが、試合前からの大きな貯金が示すように、彼はトップの座を守りきった。アブダビでの予選落ちから1週間後、トーレパンズGCへ戻ってきたタイガー・ウッズ。スニードの通算勝利数の82に7つに迫る、通算75勝目を挙げた。
「時間がかかるプレーは忍耐力を奪いはじめ、少し集中力を失ったため終盤は崩れかけた」とタイガーは言った。前回チャンピオンのブラント・スネデカーとジョシュ・ティーターに4打差をつけて、18番で2パット目のパーパットをなんとか決め勝利した。
ウッズが大勝した多くの場合のように、2位グループにはたったひとつしかドラマはなかった。カナダ出身のルーキー、ブラッド・フリッチェは最後の2ホールでバーディを奪い、通算「75」とし9位タイまで順位をあげ、来週の「ウェイスト・マネジメントフェニックスオープン」の参加資格を手にした。フリッチェは、土曜日の濃霧による順延のために断念せざるを得なかったマンデートーナメントにエントリーしていた。
ウッズは日曜日、最後の2時間を効率的に勝利へ結びつけた。11ホールを残しての6打差をつけてのリードであった。ニック・ワトニーはパー5の9番で10フィートのパットを決めバーディ、5打差として再開したが、次の5つのホールで3つスコアを落とした。
スタートから数多くの選手が離されて、ウッズに追いつくことはなかった。それでも、赤いシャツを着たウッズはいらだっているようであった。パー5の9番ホールで後ろのギャラリーが写真を撮ろうとしたことによるものだ。
ウッズはカメラのシャッター音に出くわす前からフェアウェイをキープすることが少なかったが、ボールは大きく右へそれ、スポンサーのホスピタリティエリアの反対のフェンスに落ちた。
ウッズはドロップし、木の下を打ち抜き、フェアウェイをとらえたが、そこからのアイアンショットがワンバウンドした後、カップの近くに止まるどころか、30フィートもダラダラとこぼれて行った時、さらにいらだちを見せた。
11番ではグリーンまで75フィートのバンカーに捕まる。ウッズの足がバンカーの縁にかかった状態から、砂を飛ばしたショットはピンから1フィートの所へ。おそらく、この日一番印象的なショットであったが、それでもタイガーはリアクションを見せなかった。
さらに14番でバンカーへ入れてしまいパーセーブに失敗。さらに15番のティショットをフックさせ、アイスプラントに捕まり飛距離は225ヤードのみ。ペナルティドロップしなければいけない状況になりダブルボギー。
75回目の優勝以上に、2013年の魅力的な物語の始まりであった。大活躍の年を予感させるウッズの1週目、特にトーレパインズと先週のアブダビでの予選落ちを覚えておきたい。
「何か間違ったことをしているわけではない。2打の不運なペナルティにより帰宅した。中東でもう2ラウンドしたかった。健康的で、幸せな休息時間のあと、いつも通りの鋭さが戻った。アラビア湾への遠征は忘れる」とタイガーは言った。
これは何かの表明なのだろうか。
ウッズは終盤5ホールを残し8打リードを奪い独走していた。最終組のホールアウトを待つだけの状況であった。ウッズはトーレパインズで他の選手と違うプレーをした。
「ウッズは何かメッセージを送りたかったと思う。彼のしたことを考えよう。ナイキと契約しているロリー・マキロイと、ゲームへのモチベーションを高く保つことなどたくさん語り合ったと思うよ」。スイングコーチが同じのハンター・メイハンは言った。
フロント9でタイガーの後ろの組でプレーしたメイハンには、今週のウッズは調子がよく見えた。「強く見えた。スイングをうまくコントロールし、強烈なショットを放っていた。他の選手とは違っていた」とメイハンは言った。
ウッズは来月の「WGC アクセンチュアマッチプレー選手権」まで試合に戻ってこないようだ。