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G.マクドウェルがW.シンプソンとのプレーオフを制す

「RBCヘリテージ」の最終日は、60台より80台を叩いた選手が多かったタフなコンディションの中、風の中で育った北アイルランドの男が一人、気を吐いた。

ともに「全米オープン」優勝経験を持つウェブ・シンプソングレーム・マクドウェルで争われたプレーオフは、最初のホールでマクドウェルに軍配が上がった。

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マクドウェルは最終18番ホールをボギーとし、シンプソンとのプレーオフにもつれ込んでしまう。しかし同ホールで行われた1ホール目で、6フィートのパットを決めれずボギーとしたシンプソンに対し、マクドウェルはパーでしのいで勝利を手にした。今シーズン初勝利となったマクドウェルは、フェデックス・カップの順位を50位から一気に6位まで上げた。これは彼にとって2011年以来の最高位である。

17番ホールまで、勝負はプレーオフにもつれることはないだろうと思われていた。強風の吹き荒れる中、マクドウェルはノーボギー、3バーディの完璧なゴルフで通算10アンダーまでスコアを伸ばし、最終18番ホールを2位に1打差のリードで迎えていたからだ。

しかし難度の高いこの18番で、彼のアプローチはショートしてしまい、カップまで44ヤードを残してしまった。最初のパットで12フィートも残し、返しのパーパットも外してしまったのだ。

これによって、再び優勝の望みが生まれたのは単独2位でホールアウトしていたシンプソン。マクドウェルより2組後ろ、最終組でプレーしていたシンプソンは、18番ホールのティショットをフェアウェイの真ん中に落とし、続くアプローチショットをピン横20フィートにつけた。バーディパットは惜しくもショートしたものの、パーパットを楽々と決め、勝負の行方をプレーオフに持ち込んだ。

しかしプレイオフでは両者ともにティショットをフェアウェイに運びながらも、2打目でグリーンを捕えることができなかったシンプソンに対し、マクドウェルはピン手前12フィートにつけた。グリーン外からの第3打、シンプソンはパターを選択して強打した。あわやカップインかと思われた一打だったが、ボールはそのままカップをすり抜け、6フィートもオーバー。「あのパットが入るとは思わなかったが、それよりも、1フィート程度のオーバーだったら返し(のパーパット)は入っていたと思う」と、シンプソンは振り返る。

マクドウェルのバーディトライはショート。シンプソンが返しのパーパットを沈めていれば、勝負は2ホール目へもつれ込む可能性があったが、無情にもパットはカップ右側を通過し、これで勝負が決まった。

情報提供:PGA TOUR

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