ザ・プレーヤーズ 観客動員過去最高!PGAツアーインサイドザロープニュース
2013年 ザ・プレーヤーズ選手権
期間:05/09〜05/12 場所:TPC Sawgrass
後半のバーディラッシュでS.ガルシアが一躍トップへ
セルヒオ・ガルシア(スペイン)は打つパット全てがカップインするかのような波に乗っていた。「ザ・プレーヤーズ選手権」大会2日目の彼は自身が持つTPCソーグラスでのベストスコアに並ぶ「65」で回り、2位のタイガー・ウッズに1打差をつけている。
バックナインでのガルシアはフェアウェイを一度も外すことなくバーディチャンスは全てものにした。そしてフロントナインでは5つの15フィート以上の長さを含め、7ホール連続でパットを決めて、ウッズとの戦いを一歩リードした。
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「こんなスタートが切れると言うまでもなく良い気分だよ」と通算「133」の11アンダーとしたガルシア。「すべての事が頭の中でクリアになっていたよ。どこから曲がるかも見えていた感じだ。全てが易しく感じられて、そしてパットを打つとそれらがカップインしたんだ」「もしそれが本当に簡単にできていたならもっとスコアを伸ばしただろうね。でも実際はそう簡単じゃないよ。このような波に乗れているうちに楽しみたいね」。
一方ウッズも良いゴルフを展開した。そしてそのことはガルシアにとって悩みの種になるかもしれない。そしてウッズはガルシアにとって決勝ラウンドでの最大の脅威となるだろう。今年既に3勝を挙げているウッズはほとんど自分から崩れることはなく2日目を昨日に続く「67」で回った。予選ラウンドのトータルスコア「134」としたのだが、このスコアは彼が優勝した時(2001年)の時と同じだ。
ウッズは2番ホール(パー5)にて5番ウッドで放った2打目をカップまで20フィートにつけ、このホールでイーグルを奪い首位タイとなった。そして4番ホールのバーディで単独首位に躍り出た。しかし1つ前の組で回るガルシアが5番ホールで20フィートの、そして6番ホールで25フィートのバーディパットを含め、5連続バーディを披露したのだった。2人はかつてベスページ・ブラックやロイヤル・リバプールといった大きな舞台にて同組で回ったことがあるが、その時はウッズに軍配が上がっている。
ウッズはイーグルを含め、パー5のホールで好調だ。彼は今週これらのロングホールだけで8アンダーとしている。しかしもっと印象的なのは彼の試合運び全体だ。自身のプレーについて満足いっていない部分はないかと尋ねられたウッズはこう答える。「いいや。今のこの状態にとても満足しているよ」。質問をしたレポーターは彼を見て何か他の言葉を待っていたが、ウッズはそのレポーターを見て「答えになっていたかな?」とはにかんだ。
ガルシアとウッズが最初に同組で回ったのはメダイナで開催された1999年の「全米プロゴルフ選手権」の時だ。当時ガルシアは19歳。その後2002年の「全米オープン」、2006年の「全英オープン」でも同組だったが、いずれもウッズが勝利を納めている。
3日目はガルシアとウッズが同組で回る。ガルシアはそれを特に気にすることなくいつものラウンドと同じだと言った。「僕は自分を誰かと比べる必要はないんだよ」とガルシア。「自分が何をしたいか良くわかっているんだ。僕が今日のようなゴルフをできることもあれば、他の日には別に人が良いラウンドをして僕を打ち負かすこともある。いつも僕たちが言うように、ゴルフは短距離走ではなくマラソンなんだ。だからいい時もあれば悪い時もある。だからこそ、その良い時をできるだけたくさん楽しむんだ」
ウッズは2001年にこの大会で優勝している。その時のアイランドグリーンでの60フィートパットはNBCスポーツ解説者ゲーリー・コックの「ベター・ザン・モースト」という名言を生んだ。しかしウッズは優勝争いに加わったのは2回だけで15回の出場で8回20位以内から漏れている。
しかしウッズはポジティブな姿勢を強めている。「過去ここで良いプレーができていないけれど、それでも僕はここで勝っている」。そして「厳密に言うとここでは2勝しているんだよ」。これは1994年の全米アマチュアでの優勝のことを指している。
「ここではベストなゴルフができてきたわけではなし、長い間勝っていないけど、でもかつて勝ったことは勝ったんだよ」とウッズ。「このコースをどう攻めればいいかは知っている。ここはゴルフの色々な面を試されるコースだよ。良いドライバーを打たなくてはいけないし、アイアンも良い場所に落とさなくてはならない。そしてアイアンをミスすると、すごく難しいところからのアプローチを強いられるんだ」
そして2008年にこの大会で優勝しているガルシアは言う。「幸運なことに僕は過去、このコースをうまくマネジメントできている」「だから良いことだけを頭に入れてプレーしているんだ。でも今年はまたその時とは別の年だからね。またあの時と同じようにうまくマネジメントできるかだね」
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