タイガー連覇なるか 昨年9位の石川遼にも注目
2013年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:05/30〜06/02 場所:Muirfield Village Golf Club
ミュアフィールドを制圧するのは?/ザ・メモリアルトーナメント
1976年に大会が始まって以来、「ザ・メモリアルトーナメント」は全米のゴルフ界に対して大きな敬意を示してきた。過去の大会出場者を見ると、誰もみな影響力の大きな選手ばかりだ。そして今年、そのトレンドは一段と強まり、文字通りメモリアルな特別な大会となりそうだ。
今年の名誉賞の受賞者はレイ・フロイドだ。彼は1982年のこの大会で優勝し、ゴルフ殿堂入りを果たしている。彼が38年間連れ添った最愛の妻マリアは、昨夏に他界した。そしてこの冬、メモリアルの共同設立者であるボー・ホーグも、コロンバスで83歳の天命を全うした。トーナメントホストのジャック・ニクラスは、13歳の時からホーグとの関係を紡いできた。
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3月の始め、二クラスはホーグのコロンバスでの別れに際し「彼は最高の親友でした。一緒にゴルフをプレーし、釣りをし、世界中を旅しました。そして我々は一緒にミュアフィールド・ビレッジを作りました」とコメントを残した。
二クラスはデズモンド・ミュアヘッドと一緒にミュアフィールド・ビレッジのデザインを起こした。そして1974年5月24日のメモリアルデーに捧げられ、当時としてはかなり長めの全長7,027ヤードの大会が米国ツアーに加わった。その後、試行錯誤を経て、ミュアフィールド・ビレッジは、現在の7,352ヤードでパー3とパー5をフルに割り当てたコースへと姿を変えた。3つのロングホールは、それぞれショートホールの直後に設定されている。その他のロングホールの後にはショートホールがそれぞれ続く。そしてインスタート、アウトスタートに関わらず、すべての選手はパー4でスタートし、最後もパー4で締めくくるようレイアウトされている。
二クラスがデザインするコースは、フェアウェイを捕えることが欠かせないポイントとなっている。このミュアフィールドも、例外ではない。長いPGAツアー史の中、72ホール全てでフェアウェイを一度もミスしなかった選手は、過去に4回記録されている。そのうちの3度はこのコースで記録されている。このコースは、セカンドショットとショートゲームが重要なキーを握る。
ミュアフィールド・ビレッジの2012年のパーオン率は、58.05%とツアー全体で7番目に低い。更にスクランブル率51.61%はツアー5位、またコンバージョン率85.52%も、ツアー全体で5位となっている。平均スコア73.677は、メジャー大会を除いた大会で2番目に高い数字だ。ショートホールのスプリット貢献率は、ツアートップの平均3.24の値を示している。
グリーンアンジュレーションは平均5,000平方フィートで、スティンプメーターは13となっている。今週出場する選手にとっては、この大会で優勝を狙うことと共に、4カ月後に同コースで開催される「プレジデンツカップ」のための予行練習の場とも言えるだろう。
この大会は、今年の米国ツアーで最初の北部開催となるが、天候はさほど緯度の影響を受けずにすみそうだ。最高気温は華氏80度後半だが、最終日には急激に冷え込む予報が出ている。空気は乾燥しており、雨が降らない限り、良好なコンディションでプレーできそうだが、週末には天気が崩れる予報が出ている。風は週末に向かうにつれて、徐々に強く吹く予想だ。
【パワーランキング】
1、タイガー・ウッズ
昨年大会の覇者は13回の出場で5勝を挙げ、トップ5フィニッシュも過去に3度記録している。今季「ザ・プレーヤーズ選手権」を含め4勝を挙げている。パットのスコア貢献率、アジャステッドスコアリング、その他のカテゴリーでもツアートップの値が光る。
2、マット・クーチャー
2日目、3日目を終わって首位だったコロニアルは2位に終わった。現在、フェデックスカップポイント3位。スクランブル率は14位だ。パットのスコア貢献率、アジャステッドスコアリングは8位。過去4度、この大会でトップ10入りを果たしている。
3、アダム・スコット
「マスターズ」優勝。今季7戦目で、「ザ・プレーヤーズ選手権」は19位タイ。規定ラウンド数をこなしていれば、アジャステッドスコア2位の値だ。過去この大会でトップ5入り2度の実績がある。
4、ジャスティン・ローズ(イングランド)
2010年の覇者。この大会の賞金獲得総額で4位につけている。15位以内が4度。トータルドライビングで3位、パーオン率11位。アジャステッドスコアリング6位。スクランブル率は8位、サンドセーブ率はトップだ。
5、キーガン・ブラッドリー
今季最高位となる「HPバイロンネルソン選手権」で単独2位に入ったあと、今週まで休暇を取った。フェデックスカップポイント9位は、未勝利選手で唯一のトップ10入り選手だ。アジャステッドスコアリング11位。
6、ブラント・スネデカー
過去5度の出場で未勝利。しかし過去最高と言って良いほどアイアンが振れている。パッティングフォームも修正。パーオン率12位。パットのスコア貢献率14位。アジャステッドスコアリング5位。
7位、ウェブ・シンプソン
「ザ・プレーヤーズ選手権」で自己ベストとなる15位タイに入り、しばし休暇を取った。今季3度のトップ10入りと5度のトップ25入り。この大会には過去4度出場して2011年の7位タイが最高。アジャスティングスコア24位、オールアラウンドで30位。
8位、ロリー・マキロイ(北アイルランド)
先週のウェントワースでは予選落ち。その前まではPGAツアーで4度のトップ25入り。2010年のこの大会で10位タイ。2011年は単独5位の実績があるが、昨年は集中力を欠いて予選落ち。
9位、アーニー・エルス(南アフリカ)
この大会20回連続出場中。その半分でトップ15位入り。2004年には優勝している。直近7試合の大会では先週の「BMW PGA選手権」の6位タイを含むトップ15位入りが5度ある。
10位、ルーク・ドナルド(イングランド)
この大会9度目の出場となる。直近4年は全て15位以内。しかし過去2度優勝しているBMWで先週は予選落ちした。パットのスコア貢献率で19位。アジャステッドスコアリングで12位。
11位、チャール・シュワルツェル(南アフリカ)
予選落ちが少ない選手。この大会は5回出場で全て予選通過している。昨年は19位タイ。パーオン率35位タイ、パットのスコア貢献率28位。3パット回避率は1位。
12位、リー・ウェストウッド(イングランド)
先週のウェントワースでは最後に崩れ9位タイ。しかし5試合連続でトップ10入りと好調だ。世界ランク10位。この大会への出場は29位タイとなった2003年以来となる。アジャステッドスコアリング15位。
13位、ビル・ホーシェル
今大会初出場となる。「ザ・プレーヤーズ選手権」で予選落ちして以来の出場。プレーヤーズまでは連続で予選通過を果たしていた。今季は5度のトップ10位入り。パットのスコア貢献率10位、パー4スコアリング4位タイ。
14位、グラハム・デラナット(カナダ)
コロニアル最終日で「74」と崩れ22位タイに終わった。今季3度のトップ10台入り、4度のトップ25位入りがある。トータルドライビングとパーオン率でツアー2位の成績。プロクシミティは13位、アジャステッドスコアリングは26位だ。
15位、ジミー・ウォーカー
フェデックスカップポイント15位。4度のトップ10位入りと4度のトップ25位入り。PGAツアー最高となる23試合連続予選通過中。パーオン率28位。パットのスコア貢献率24位。アジャステッドスコアリング10位。
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