インストラクターの手助けを得たスピース
2013年 ウィンダム選手権
期間:08/15〜08/18 場所:セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)
佳境を迎えたプレーオフ争い
By Sean Martin, PGATOUR.COM
スコアカードを提出して、セッジフィールドのトレーラーハウスを後にした何人かの選手は、今季のツアーが今日で終わったことを悟っていた。少なくとも当落線上にいる多くの選手にとって、今大会の予選落ちは、来週開幕するフェデックスカッププレーオフへの出場を逸したことを意味する。その一方、ベン・クレインのような選手は、予選落ちしたにも関わらず、「ウィンダム選手権」の他の選手の結果次第でプレーオフへ滑り込めるかもしれない。
フェデックスカップランキング124位で今大会を迎えたクレインは、「72‐76」というスコアで予選を通過することができなかった。通算4勝のキャリアを持ちながら、プレーオフに進めるか否かは実に微妙なバランスだ。大会直前の賞金ランキングでは99位につけている彼は、来シーズンのツアーフル参戦は確実なものとしている。
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「まったく上手くプレーできなかったよ」と、クレイン。「最終的な結果は他の選手次第だろうけど、プレーオフに残るのは難しいだろうね・・・。もちろんプレーしたいのは山々だけど。今年はチャレンジングな一年でした。さらに研鑚を重ねて、健康体でいないとね」。
プレーオフへの出場を逃した場合、クレインはオフシーズンに入る。「まずはシーズン全体を評価して、次に至らぬ点を修正して、来季に備えるよ」と、彼はプランを明かした。今シーズンのクレインは腰痛に悩まされ続けた一年だった。実際、初日の木曜日のラウンドも棄権寸前だったという。「椎間板が痛むんだけど、手術するほど悪くない。だから痛みと共存しながらの一年だったけど、思い通りに練習がこなせなかったのが誤算だったね」と、彼は振り返った。
フェデックスカップ121位で今週を迎えたスコット・ラングレーは、初日「67」と好スタートを切ったものの、二日目に「76」と崩れ、予選落ちしてしまった。辛うじて125位以内の順位は保てそうだが、ルーキーの彼にとって、この週末はひたすら長く感じることだろう。
「ここ2カ月間で最悪のラウンドが、よりによって今日、出てしまいました」と、ラングレー。「ここから先は私にはコントロールできないので、プレーオフに進めることを願うだけです。気持ちを切らさずに練習して、もっと上手くなって、日曜日の午後を迎えたい。何とか(125位に)残っているといいのですが」。
ツアー1年目のブラッド・フリッシュ(現在128位)は、「75‐71」というスコアで予選落ちした。彼は下部組織にあたるウェブドットコムツアーのプレーオフに回り、来季のPGAツアーの参戦権を獲得しなければならない。ツアー通算4勝のチャド・キャンベルは、逆転を狙って132位から最終戦に挑んだが、予選通過とはならなかった。来シーズンは、賞金ランクの特権を行使してツアーに参戦することとなる。
昨年プロに転向し、いきなりウェブドットコムツアーで2連勝を飾ったベン・コールズは今週、「75‐75」と思うようなゴルフができず、ウェブドットコムツアーのファイナルへ回ることとなった。フェデックスカップ142位からのスタートだったので、予選落ちではその先へは進めない。
「(ウェブドットコムツアーのファイナルは)4大会あるので、そこで結果を残してきます」と、コールズ。昨年彼は、ファイナル3大会目の「ネーションワイド・チルドレンズホスピタル選手権」で優勝した実績がある。