ウォーカーとケプカ 明暗を分けたバックナイン
2013年 フライズドットコムオープン
期間:10/10〜10/13 場所:コルデバレーGC(カリフォルニア州)
米ツアー開幕戦 使用ギア情報/フライズドットコムオープン
By Jonathan Wall, PGATOUR.COM Equipment Insider
米国ツアーのシーズン最初の大会「フライズドットコムオープン」は、選手たちが新しいギアをバッグに入れて挑んだ大会となった。2013年のシーズン終了時までナイキ社と契約を結んでいたカール・ペターソン(スウェーデン)は、2013-2014シーズン最初の大会となったコルデバレーGCに、テーラーメイドのクラブとバッグで登場した。
これまで米国ツアーで5度の優勝を果たした彼は、わずか1打及ばずに予選落ちしてしまったが、短いオフシーズンを利用して、テーラーメイドのクラブに切り替えた。SLDR(10.5度)ドライバー、ロケットボールズ ステージ2HL 4W(17度)、ロケットボールズ ステージツアーのウッド、レスキュー(18.5度と24.5度)、ロケットブレイズ ツアーアイアン(5I-PW)、ゴースト スパイダー S プロトタイプ パターを使用した。
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2013年の「チューリッヒ・クラシック・オブ・ニューオリンズ」で優勝したビリー・ホーシェルは、自身のツイッターでPING S55アイアンに切り替えたことを明かした。「フライズドットコムオープン」で初めて新しいS55アイアンを使用したのだ。
「新しいPing S55 を今日のラウンドで使ったよ。S55 の感触はS56よりも柔らかく、非常に良い感じだね」と、ホーシェルはツィートした。
バッバ・ワトソン、ハンター・メイハンやアンヘル・カブレラ(アルゼンチン)らは、このひと月の間にS55アイアンに切り替えた。昨シーズンの「ザ・バークレイズ」でお披露目されたこのアイアンセットは、17-4 ステンレススティール製のアイアンボディを使っている点を含め、あらゆる面でS56と類似点があるが、タングステンウエイトをトゥ(先端部分)側に搭載することでより高い慣性モーメントを生み、プレーの向上に貢献している。
S55にはより大きなCTP(カスタム・チューニング・ポート)を装着。クラブのバックフェース部に重さを分配し、打感の改善に大きく役立っている。フェースはより薄く、飛びに優れた構造になっているのが特徴だ。
<ナイキVR_Sコバート2.0ドライバーが初登場>
スティーブン・エイムス(カナダ)、スコット・ブラウン(米国)、ケビン・チャッペル(米国)、ノ・スンヨル(韓国) は、コルデバレーでナイキの新作、VR_Sコバート2.0ドライバーを使用した。
ナイキはこのドライバーの詳細やスペックを未だ明らかにしていないが、クラブヘッドの写真を見る限り、 元のVR_Sコバートに比べてヘッドカラーが濃く、よりトラジショナルな形をしている。またキャビティ部分は全て黒で塗られている。
<SLDRドライバーに更なるロフトを求めたスチュワート・シンク>
テーラーメイドのSLDRドライバーを利用したスチュワート・シンクは、ロフト12度のヘッドを試した最初のプロ選手となった。米国ツアーでのドライバーの平均ロフトは8.5度であるため、シンクが使用したドライバーは非常にまれだ。今週、彼はティショットの平均飛距離で304.4ヤードを記録した。これは(予選通過しても最終ラウンドに進めない)ダブルカットになる前のものだ。
<その他>ジャスティン・ローズとD.A.ポインツが「ザ・ツアー選手権」にて初めてテーラーメイド社のSLDRフェアウェイウッドを使用してから約ひと月後、8名の選手が「フライズドットコムオープン」でそのクラブを使用した。ブライアン・ハーマン、ブライアン・ゲイ、ロリー・サバティーニ(南アフリカ)らが利用した選手だ。