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2014年 ヒュンダイトーナメントofチャンピオンズ
期間:01/03〜01/06 場所:プランテーションコースatカパルア(ハワイ州)

スピース、新たな目標と共に新シーズンに挑む

2014/01/04 15:59

ジョーダン・スピースは、人生の歩みの速さに感謝するだろう。2014年ヒュンダイトーナメント・オブ・チャンピオンズに出場する為、カパルアに到着したスピースに待っていた仕事は、PGAツアーに年間を通して初出場する選手達が集う、”ニューメンバーの為のオリエンテーション”に出席することだった。

このニューメンバーは、既にジョンディアクラシックで優勝を果たし、フェデックスカップ優勝の可能性を手にし、そしてプレジデンツカップのメンバーにも選出された経験を持っている。

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スピースはオリエンテーション後、「ニューメンバーが集まるミーティングのようなものだったけれど、普段よりも短縮されたものだった。でも、もうルーキーとして見られないだけで凄く嬉しいんだ」とコメント。

そんなスピースは、新たな挑戦でいっぱいの今シーズン開幕が待ち遠しかったという。

スピースを含む30人の前年度優勝選手は、新シーズン初戦をプランテーションコースで迎えた。スピース自身は、既にスイングのマイナーチェンジを実行。彼自身にとっても年間を通して初めて経験する長丁場となる為、安定したスイングを長期間保てるかどうかという挑戦も待っている。グリップの握りに変更を加えたことで、バックスイング時の体重移動がスムーズになり、力み無くナチュラルドローを打てるようになった。

「まだスイングを自分のものに出来てはいないんだ」と話すスピースだが、持ち家だけは”ものに”している。

「もし上手くいかなくても、なんとか試合を作れるということだけが良い報せかな」

多くの選手は、毎シーズンごとに様々な変化を経て新シーズンに臨む。たいていの場合は用具の変更、キャディーの変更などが挙げられるだろうが、スピースの場合、目標を大きく軌道修正した。

1年前は、2014年初戦をマウイでなくハワイで迎えることを目標としていた。Web.comツアーに出場する多数の選手と同様に、PGAツアー出場権の獲得を目標とし、オアフで開催されたソニーオープンに出場。

しかし、年間を通して戦っていく内にスピースの目標は変化していくことになる。特別暫定メンバー資格から始まったシーズンだったが、PGAツアー優勝者となり、フェデックスカップコンテンダーとして注目され、そしてプレジデンツカップ出場も果たしたからだ。

2014年の目標を改めるのであれば、それ相応のシーズンにするということだろう。

スピース自身は胸中を明かしていないが、メジャー優勝、そして昨シーズンの優勝数を超えることを目標としているはず。

ギャラリー全員がカパルアの海岸でザトウクジラの海面ジャンプにばかり気を取られていないと仮定してだが、現地金曜日(3日)からスタートしたシーズン初戦の注目ポイントは、以下の5項目だ。

【ウェールウォッチ】今の時期のカパルアでは、太平洋沿いに位置するプランテーションコースから美しい景色が望める。12番ティからはホノルル湾でサーフィンを楽しむ人の光景を見ることも出来る。大会期間中は曇り空という予報だが(金曜日は雨という予報)、虹を見られる可能性もある。そしてクジラも拝めるだろう。

以前ザック・ジョンソンがこんなことを言っていた。
「一年目に出場した時、たしか日曜日のラウンドだったけれど、ティショットを打とうと思ったら大きな歓声が起こって、ショットを打てなかったんだ。何かと思ったら、大きなクジラが2頭海面を飛び上がっていた。それでギャラリーも興奮してしまって。ティショットを打つのに5分はかかってしまったよ」

【世界ランキング1位争い】昨シーズンのマスターズ王者アダム・スコットは、2013年に2勝、オーストラリアでの4大会で2位と3位に入賞を果たし、世界ランキング2位に浮上。スコットは6週間の休暇を挟む前にハワイで2大会に出場する予定(ウッズはスコットの休養期間中に最低でも2大会には出場予定)。

好調を維持するスコットは、今大会の優勝候補本命だ。

今大会には30名しかエントリーしておらず、1ヶ月以上実戦から離れていた選手、或いは休養明けの調整として出場する選手も多く、比較的優勝しやすい大会として位置づけられている。

ダスティン・ジョンソン】カパルアでは前年の優勝者が連続優勝する傾向がある。2000年代にはスチュアート・アップルビーが3連覇を果たした例もある。そしてジェフ・オギルビーも、過去10年内に2連覇を達成。彼らに共通するのは、皆オーストラリア出身、そして前年に好成績を残しているという点。

ジョンソンは上海で開催されたHSBCチャンピオンズで優勝し、マウイには誰よりも早く到着。練習だけで4ラウンドも消化している。
しかし、ジョンソンは首を寝違え、痛めてしまった。その為、大会を棄権する可能性もあるが、本人は初日ラウンドまでには間に合うと語っていた。

【天候】カパルアはサンシャインと雨で有名な場所。強風の日にはプレー不可能ということもあった。昨年の大会では、大会最終日の予定だった月曜日まで開催出来ず、結果として選手達は29時間以内に54ホールを終了する破目に。強風の予測は難しいものの、初日から数日は雨模様になると見られている。

天候よりも問題となり得るのは、ソフトなコンディション。練習ラウンドで見られた傾向としては、ボールの転がりが悪いという点。これはビッグヒッターにとっては恩恵となるだろうが、そうではない選手にとっては、モンスター級の問題点となるはず。

【2年目の飛躍】スピースは2年目のシーズン初戦を昨年上海で開催されたHSBCチャンピオンズで迎えた。だが、他の選手と同様に、新シーズン初戦をフレッシュな気持ちで迎えられただろう。既にライダーカップ出場確実とも言われているだけに、優勝への期待は高まっている。

まだメジャー2大会、世界ゴルフ選手権でも1大会にしか出場していないが、フェデックスカッププレーオフにまで進出した実力の持ち主。
2年目のシーズンでは、そのポテンシャルの程が明確に表れるかもしれない。

情報提供:PGA TOUR

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