ガルシアが首位と3打差の3位タイに浮上
2014/05/11 13:10
セルヒオ・ガルシアは、ピート・ダイが設計したTPCソーグラスのスタジアムコースと相性が良い。
昨年の「ザ・プレーヤーズ選手権」では、3日目を終えた時点でタイガー・ウッズ、デビッド・リングマースと並び首位に立った。しかし最終日は浮島グリーンの17番(パー3)で7打を要し、18番でもダブルボギーとして8位タイでフィニッシュ。結局のところ、昨年の大会は優勝したウッズと6打差で終えたのだった。
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運、いや、彼の実力だろうが、今年も3日目を終えて優勝争いに食い込んでいる。スペイン出身の34歳は、首位で並ぶマーティン・カイマー、ジョーダン・スピースと3打差の3位タイ。奇しくも同大会で優勝した2008年と同様に、最終ラウンドを首位と3打差で迎える。
08年の最終日は「71」としたものの、ガルシアはポール・ゴイドスとプレーオフに進出し、第1ホール目を取って優勝。だが今回は安定感抜群のカイマーとスピースが相手だけに、逆転して優勝するには08年よりもロースコアが求められることになりそうだ。
「(TPCソーグラス攻略法を)すぐに見出したわけではないよ。2年目くらいから、自分なりに攻略法を見つけられた気がする」と、ガルシア。
「それからはこのコースで良いプレーが出来ていると思うし、比較的優勝争いにも食い込めて、良い形でフィニッシュ出来ていると思う。その点は嬉しいね」。
得手不得手があるということなのかもしれない。実際、ガルシアはオーガスタナショナルでの「マスターズ」では今年も苦しんだ。
「このホールの方がいいスコアで終われる。自分のしたいことが、より明確になる感じがするんだ。あとはそれを実行できるかどうか」。
土曜日は17番のパーパット(約1メートル)を外したものの、ベテランらしく全体的に安定したプレーを披露。フェアウェイキープ率では20位タイとし、3日目は14ホール中10ホールでティショットをフェアウェイに運び、パーオン率でも9位の数字を残し、今週2度目となる27パットとした。
この日もっとも大きなプレーとなったのは、18番ホールのパーパット。約2メートルの距離から沈めると、歓声が起こった。
「凄く大きな瞬間だったと思うから、今のうちに言っておくよ。『70』でも満足したかもしれないけれど、最後に良いショットを打ちながら連続ボギーで上がったとしたら、夕食を美味しく楽しめないだろうね」。
「だからこそ最終ホールのパーパットを決められて良かったと思う。難しいパットだったよ」。
初日よりもグリーンがいくらか速くなったと話したガルシアだが、TPCソーグラスとの相性の良さについては説明できないという。
ガルシアはニヤッと笑いながら「わからない」と言い、こう続けた。
「秘密を教えてしまったら、あなたの口を封じないといけなくなるからね。興味深いことだけれど、このコースでは良いプレーと悪いプレーの境目がごくわずかなんだ」。