左手親指負傷のジェイソン・デイ 復帰への道のりを語る
2014年 ザ・メモリアルトーナメント
期間:05/29〜06/01 場所:ミュアフィールドビレッジGC(オハイオ州)
婚約破棄を忘れ、ゴルフに集中するマキロイ
2014/05/29 13:00
普段は親しみやすい顔つきのマキロイだが、今回マイク越しに見た顔は、これまでに見たことがない程、気まずい面持ちであった。
ロンドンのタイムズ紙が伝えたところによると、マキロイとフィアンセのキャロライン・ウォズニアッキとの婚約破棄は、電話でたった3分の会話で済んだという。そのことについて聞いたところ、マキロイは「僕は今日ここに、ゴルフの話をするために来た」と答えた。
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さらに、婚約破棄について公表しない方が楽だったのではないかという問われると、「わかりません。僕たちの関係は公になっていたので、これがベストだと思いました。そうでなければ、だらだらと噂ばかりが流れるだけだと思ったので、すぐにでもはっきりとさせておく方がいいと思いました」
結婚式の招待状を発送した後になって、マキロイがウォズニアッキとの婚約を解消したのは1週間以上前のこと。彼はゴルフコースの中、それもプレー中に唯一の癒しを感じられる状況にいる。
それが結果として結びついたのは先週のことだった。欧州ツアーのフラッグシップイベント、BMW PGA選手権で、最終日にトップと7打差のところから逆転優勝したのだ。欧州ツアーでは2年ぶりの優勝だった。
元世界ナンバー1の彼は、今週開催される「ザ・メモリアル選手権」(2011年大会の5位タイも含め過去に2度トップ10入りしている大会)でもその勢いを持続したいと願っている。
今シーズン、調子は良かったものの結果につながっていなかったマキロイだったが、先週勝利をあげたことで自信が加速している。そもそも今回優勝する前に、彼は米国ツアーに7試合出場し、6度トップ10入りを果たす好調ぶりだったのだ。
「本当に大きな勝利だったと思います」とマキロイ。「先週の大会を通して、精神的な強さというか、集中力というか、皆さんの呼びたいようにしてもらえればいいですが、そういったものが見せられたと思います。きっちりとプレーしなければいけないところや、決めておきたいパットなど、思うようにいきました。試合の終わらせ方も良かったと思います」と続けた。
彼がこういった厄介な状況を経験したのは初めてではない。
昨年の「ザ・ホンダクラシック」で2日目の途中に突然棄権した際には、最初は「歯の痛み」を理由としていたが、後に精神的疲労だったと分かった。シーズン数百万ドルもの契約を結んで用具を変え注目を集めたが、結果が伸び悩んでいた。
そして、彼は25歳になる前に2度もマネージメント会社を変えている。昨年まで委託した2番目の会社は、「1年間で会った弁護士の数が、これまでの人生で見てきた弁護士の人数より多い」という状況を招いたという。
「ここ数年で、僕の人生の中に色々な事が起きました。そのお陰で沢山のことを学べています」とマキロイ。「こういった逆境を乗り越えるのは怖いけれど、沢山のことを学べますから。そして成長し、乗り越えた後はしっかりとした決断を下せるようになる。そういった点から考えると、僕は、勉強させてもらってるし、成長させてもらっています」。
「コース上で、自分自身から逃げずしっかりと立ち向かえますし、がっくりと肩を落としたり、下を向かなくなったことも本当に嬉しく思ってます。コースの上に立つ自分の姿を誇りに思っています」と語った。