ここはバンカー? 競技委員に聞きましょう
2014年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:パインハーストNo.2コース(ノースカロライナ州)
ゴルフ場所属の地元キャディは、ローズを2年連続優勝へと導くことができるだろうか?
2014/06/12 07:31
By Brian Wacker, PGATOUR.COM Follow @pgatour_brianw
ノースカロライナ州パインハースト - 最近パインハーストでのプレー時にゴルフカートを必要とする81歳のウィリー・リー・マクレーだが、今年の全米オープンにて重要な人物となるかも知れない。
ディフェンディング・チャンピオンであるジャスティン・ローズはパインハーストNo. 2コースを下見に訪れた際、ドナルド・ロスの代表作であるこのコースのキャディ歴70年であるマクレーを招待した。
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「彼は今回のパインハースト体験の一部だよ」とローズは言う。「ここの人は彼を尊敬している。だからウィリーと一緒にコースに出られたことは僕にとって特別な事なんだ」。
ローズは昨年メリオンでも地元キャディを帯同させた。そしてメジャー大会初優勝を成し遂げた。今度は25年前のカーティス・ストレンジ以来である全米オープン2年連続優勝を狙う。
「彼のこのゴルフコースの知識は本当にすごいよ」とローズは言う。「カップから2メートル前後のラインは誰でも読める。だけどウィリーのすごいところは、例えば僕がグリーン手前に外してカップまで残り約10メートルの所にボールがあるとすると、彼は『OK、ボールをカップの右2ヤードの所に落として。そうすればボールは落ちてから左に、右に、そしてまた左に転がる』と言う。実際にそこを狙って打つとボールは落ちてから左、右、左へと転がるんだ」。
「彼の長い距離のショットを読む能力とグリーン・アンジュレーションの知識は本当に助けになるよ」。
モデルチェンジしたこのパインハーストでさえマクレーにとっては難しくは無いだろう。何せ彼はこのゴルフコースに長い間キャディとして携わっているのだから。
近隣の町であるノースカロライナ州テーラータウンにて12人兄弟の3男として生まれたマクレーは1943年5月19日、彼の10歳の誕生日にここで働き始め、今日まで至る。
彼は過去に歴代大統領(ジェラルド・フォード、リチャード・ニクソン、ドワイト・D・アイゼンハワー)や、数々のゴルフ・レジェンド(ベン・ホーガン、ジーン・サラゼン、ロス)から現代のスポーツアスリート達(マイケル・ジョーダン、ボー・ジャクソン、チャールズ・バークレー)のキャディを務めた。
しかしローズはマクレーだけに頼っているわけではない。パッティング・コーチであるデビッド・オアもまた地元住民である。
従来ローズのウィークポイントであるショートゲームとパッティングはパインハーストでは最重要項目であり、オアはその弱点を克服する手助けとなるだろう。
「2年前はパットで苦しんでいたけど、今では自然体でパッティングできているよ」とローズは言う。「パットは自然体で挑まなければならないものであり、自然体で挑むとプレッシャーも吸収でき、技術的なことも難なくこなせるようになるんだ」。
勿論地元の知識を多少吸収することも助けとなるだろう。