<佐渡充高の選手名鑑 128>アンヘル・カブレラ
2014年 WGCブリヂストンインビテーショナル
期間:07/31〜08/03 場所:ファイヤーストーンCC(オハイオ州)
浮かれないマキロイ 勢いに乗れば止まらない
By Brian Wacker, PGATOUR.COM
ロイヤルリバプールで「全英オープン」を制してから1週間、ロリー・マキロイとクラレットジャグ(優勝トロフィー)は何千キロもの距離を移動してきた。
故郷である北アイルランドのベルファストに始まり、南フロリダの自宅、そして今週出場する「WGCブリヂストンインビテーショナル」へ。
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両親の自宅では、テレビとトイレ以外の場所で何枚も記念写真が撮影され、マキロイと家族、友人らはクラレットジャグに注いだ飲み物で、のどを潤した。
だが、マキロイは浮かれてなどいない。次へ進む準備は整っている。
マキロイは29日(火)、「『全英オープン』優勝を楽しめてはいるけれど、それだけが今シーズンの目標ではないから。もっと成功を収めたい」と語った。
「成功をつかんだら目標を再設定しないといけない。今シーズンは3分の2を終えたところ。前に進み続けて、これから何を成し遂げたいか考えないといけない。シーズンが終わった時に自分が達成したことを振り返って、ようやく満喫できる」。
過去3年で2度トップ6に入ったファイヤーストーンで、つかんだ勢いと良い流れを持続させたいと考えている。
来週はバルハラで開催される「全米プロゴルフ選手権」に出場、その後は1週間のオフを挟んで、フェデックスカップのプレーオフシリーズに臨む。
現在世界ランキング2位のマキロイには、2012年以来となる1位に返り咲くチャンスもある。
過去の成績を振り返ってみても、勢いに乗ったマキロイは止まらない傾向が強い。
コングレッショナルで開催された2011年の「全米オープン」で自身初のメジャー優勝を果たした後、出場したPGAツアー6大会で4度トップ6をマーク。
2012年にキアワで開催された「全米プロゴルフ選手権」優勝後は、プレーオフシリーズで2勝をあげ、PGAツアーと欧州ツアーの年間最優秀選手賞に輝いた。
マキロイは「(今回は)『全米オープン』を優勝した時とは明らかに違う。2011年はその後オフを取ることもできたし、初優勝をただ喜んでいた。勝ち方も良かったけれど、メジャーに初勝利して、ほっとしていた」と話す。
「メジャー2勝目となった『全米プロゴルフ選手権』の時と似ているね。優勝して、新たに達成したい目標を設定した。当時は気持ちを切り替えて目標を掲げ、その大半は成し遂げてきた。だから今回もゴールを設定し直して、前進するだけさ」。