予選突破も苦悩の石川遼「内容的には全然ダメ」
2014年 フライズドットコムオープン
期間:10/09〜10/12 場所:シルバラードリゾートアンドスパ(ノースコース)(カリフォルニア州)
首位のレアード、好調の原因は旧友のコーチにあり?
2014/10/11 14:54
By Sean Martin, PGATOUR.COM
シルバラードリゾートアンドスパ(ノースコース)での「フライズドットコムオープン」2日目。マーティン・レアードは5番でこの日唯一のボギーを叩いたが、その後5バーディを奪って挽回した。2013年の「バレロテキサスオープン」で優勝した彼には今シーズンのシード権はあるが、昨季のプレーオフシリーズには進めなかった。スランプを乗り越え、今季は力強いスタート。通算10アンダーの「134」(67-67)で単独首位に立っている。初日に同じ首位タイだったベ・サンムンは1打差の2位だ。
今年7月にインストラクターのマーク・マッキャンと再タッグを組んだレアード。効果はすぐに表れたが、2013-14シーズンを切り抜けるには遅すぎた。彼は昨シーズンの最後の3試合をいずれも30位以内でフィニッシュ。最後から2試合目の「バラクーダ選手権」では、シーズン唯一のトップ10入りとなる6位タイを記録。翌週の「ウィンダム選手権」では14位タイだった。
<< 下に続く >>
「(僕らは)かつて取り組んでいたことに再び着手し、結果がすぐに表れた」と、レアード。シーズンの間の7週間をショートゲームに費やした彼が、努力のたまものだと語るのが18番での寄せワンのバーディ。レアードは79ヤードからのウェッジショットをピンから1メートル強に寄せ、2日連続の「67」をマークした。
「昨年はウェッジを使ったプレーが散々だった」と振り返るレアード。「一生懸命に取り組んだ結果、ピンそばへと飛ばせるようになった。頑張った甲斐があるね」。
PGAツアーで3勝。2011年の「アーノルド・パーマーインビテーショナル」優勝後には、世界ランキングの上位25位以内に入ったが、現在は149位。昨シーズンのフェデックスカップのポイントランキングは127位だった。
<2日目のその他のトピックス>
■ 猛チャージのウォーカー
昨年大会の覇者、ジミー・ウォーカーは初日を「75」で回ったことが災いし、予選落ちの危機にあった。しかし2日目は「66」と盛り返し、85位から一気に36位タイと浮上。予選ラウンドでは「ライダーカップ」のチームメイトだったハンター・メイハン(70-68、8位タイ)、マット・クーチャー(71-68、12位タイ)と回った。
■ おなじみの顔ぶれ
今季の「フライズドットコムオープン」は新たな会場で行なわれているが、昨年大会で好成績を残した2名のプレーヤーは今回も優勝争いに絡んでいる。1人は通算6アンダーの「138」で8位タイだったブルックス・ケプカ。スポンサー推薦枠で出場した昨年大会では3日目終了時点で首位だったが、結局3位でフィニッシュ。昨年3位の松山英樹は現在、単独7位だ。
■ 新星ウィルソン
スタンフォード大学在学中に、2014年のNCAA年間最優秀選手賞に選ばれたキャメロン・ウィルソン。母校から車で2、3時間北にあるこの場所で健闘した彼は、2日目を「68」でホールアウト。通算5アンダーの「139」で12位タイとしている。
■ 新米パパの好プレー
スコット・ラングレーは父親になってから最初の大会で見事な成績を残している。妻のクリスティさんが9月16日、娘のケネディちゃんを出産。ケネディちゃんのパパとなったラングレーは初日を「70」、2日目を「66」で4位タイと好発進している。「娘はとても元気で、順調そのものだよ。会いたくてしょうがない」と、ラングレー。「妻も娘も家にいる。理想の世界では僕らは一緒の時間を過ごしているはずだけど、PGAツアーに参加できることに感謝している。ツアーに戻り、今週はプレーしたかったと強く思っているんだ」。
ラングレーはまた、初日で出した「70」というスコアで勘を取り戻したとコメント。今大会は彼にとって5週間ぶりの試合だった。「カムバックして、ロープの中に入るのはいいものだね。また血が騒いでる」
■ ライルが予選を突破
ジャロッド・ライルがPGAツアー復帰戦で予選通過を果たした。彼は大会2日目に「70」をマークし、2アンダーの「142」を記録。この日5ホール目となる14番でダブルボギーを叩いた時は通算2オーバーだったが、その後はトータル4アンダーと挽回。5番パー5の2打目では232ヤード飛ばし、ピンから2メートル弱に寄せてイーグルを奪った。「僕にはプレーできる力がまだ残ってると証明できた」と、ライル。「それはずっと自問自答してきたことでもある。自分はしっかりと戦えるんだろうか、ってね」「これからの道のりも長い。だけど今の僕には、自分が出場し、戦える試合はまだ多くあるとわかっている」。
■ 浮き沈みの激しかったサンムン
2日目はドライバーとの相性に苦しんだベ・サンムン。フェアウェイをキープしたのは14ホール中8ホールだけだった。とはいえ、それは彼のいう“面白味のある”ラウンドへのレシピだったとか。「今日はどれだけ浮き沈みを経験したか、自分でもわからない」「ティショットはちょっと良くなかったけど、(自分の)アイアンショットは絶好調だったし、ショートゲームも良かった」。
最終18番(パー5)ではフェアウェイバンカーから脱出しなければならなかったが、6番アイアンを使って194ヤードのところから約60センチまで寄せ、バーディを奪取。この日を「69」で終えた彼はトータル9アンダーの「135」で、首位のレアードを1打差で追いかけている。