セルヒオ・ガルシアが3連覇 自身のホスト大会を制す
暑さと湿気対策に追われる「CIMBクラシック」のプレーヤーたち
By Sean Martin, PGATOUR.COM
アメリカ東海岸の多くが今週末、気温が氷点下まで下がると言われている一方で、「CIMBクラシック」のプレーヤーは高い気温と湿度を克服しようとしている。PGAツアーの大会は今週、赤道近くにあるマレーシアのクアラルンプールG&CCで行なわれているのだ。
気温は10月30日の初日で華氏90度(摂氏32度程度)ほど。出場者は残りの会期中も、似たようなコンディションの中でのプレーが予想される。
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「ここは本当に暑い。自分のショットのことすら考えなくなるし、なんとかしてラウンドを終え、生き抜こうとしているだけだよ」と、初日を「68」でホールアウトしたジェフ・オバートンは言う。「そんな風に考えていれば、メンタル的にはいいのかもね」
セルヒオ・ガルシアは、熱波のせいでクラブを握るのが難しくなるとコメント。両手が汗で滑りやすくなるからだ。この暑さはまた、プレーヤーの精神的な変化にも影響を及ぼすという。
「脱水状態で体力が奪われ、“機能”しなくなるんだ」と言うのは、今年の「メイバンク・マレーシアオープン」を制したリー・ウェストウッド。彼の初日のスコアは「72」だった。
「脳みそが働くのを止めてしまうんだよ。だからコースマネジメントをしっかりとやるには、これまでの常識に頼るしかない。今回のコースではパーやアンダーパーを狙えるチャンスもたくさんあると思うけれど、それと同時に慎重にプレーしてパーセーブを目指すしかないホールもある」
初日を「67」で回ったビリー・ハーレーIIIは、ここでの暑さはプレーヤーが普段アメリカで経験するものよりも厳しいとコメントした。適切な水分補給が重要だとも。
「自分の体のことを考えて、(アメリカでのプレーよりも)もう少し水を飲むんだ…水分補給に食事、摂取カロリーといったこともね」と、ハーレーIII。
現地での気候は、たびたび雷雨に見舞われるという結果を招いている。水曜日(10月29日)のプロアマ戦は雷雨で中断・中止となり、デービス・ラブIIIはわずか2ホールのプレーで大会初日を迎える羽目になった。とはいえ、ラブIIIは初日を「68」でホールアウトした。出場者は第1ラウンドを「プリファード・ライ」でプレーしたが、雷雨で2時間近くの試合中断を余儀なくされた。ソフトなコンディションだったことで、ティショットの数々はフェアウェイにめり込んでしまっていた。
ケビン・ストリールマンは今週の天候による影響を、簡潔かつ的確にこう表現した。「きれいさっぱりと拭い去られた、って感じだね」。彼は初日を「68」でホールアウトした。