2020年 ZOZOチャンピオンシップ@シャーウッド
期間:10/22〜10/25 場所:シャーウッド(カリフォルニア州)
ウッズのバッグの中身は?
ドライバーのヘッドとパターグリップ。昨年「ZOZOチャンピオンシップ」でタイガー・ウッズが史上最多記録に並ぶ82勝目を挙げて以降、変わったのはそれだけである。
タイガーのバッグは、歴史上誰のものより研究され、熟考され、驚嘆されてきた。通算82勝、メジャー15勝、そして何千という驚愕のハイライトシーンを考えると、それも当然と言うべきだろう。
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では、いま一度そのバッグの中身を確認するにあたり、我々は何を学ぶことができるのだろうか。
手始めに、スピンとロフトにフォーカスしてみよう。可能な状況であればいつだってスピンを好むタイガーは、ロフトを大きめにすることを好んでいる。彼のアイアンのロフトを見てみると、基本的にライバルたちと比べて番手ひとつ分、ウィーク(寝ている)になっている。
理由は2つある。
1: 彼はキャリー、スピン量、そして打ち出しウィンドウ(打ち出し直後のボール位置)に大きなこだわりを持っている。これらは、一切妥協の余地がない。彼は18歳からアイアンで同じ距離を打ち分けてきた。それが変わらない限り…。
2: ロフトをダイナミックに制御。これまでタイガーは常に、ストロングロフトのアイアンを使用するよりも、自らロフトを立てることで、アイアンから多くを引き出すことを好んできた。実際、これは古典的な哲学ではあるが、彼と議論をする人間などいるだろうか。シャフトを前傾させることで、予測可能なゴルフショットを打つことができるのである。
最後にピッチングウェッジとサンドウェッジを見てみよう。彼は49度と56度の7度ピッチで使用している。このロフト差は、ツアー仲間たちの大多数よりも大きいが、56度を52度に立ててスピンと飛距離をコントロールするやり方を完全に把握しているのである。
56度ウェッジは、何種類ものショットが打てるため、実質3本のクラブが1本に集約されたようなものである。これはツアー選手の誰もができる芸当だろうか? しかし、そこにタイガーと同等の信頼と職人技があるかどうかとなると、答えは否となるだろう。
今週、タイガーがカリフォルニア州シャーウッドで開催される「ZOZOチャンピオンシップ」で使用するギアは次の通り。
ドライバー: テーラーメイドSIM(9度)
シャフト: 三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド60 TX(44.75インチ、D3)
3番ウッド: テーラーメイドM5(15度を14.25度に調整)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド70 TX(42.75インチ、D3)
5番ウッド: テーラーメイドM3(19度を18.25度に調整)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナD+リミテッド80 TX(41.75インチ、D3)
アイアン: テーラーメイドP7TW(3番-PW)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシューX100
ウェッジ: テーラーメイドMG2 TW/MTグラインド(56度、60度)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシューS400
パター: スコッティキャメロン GSSニューポート2
グリップ: ラムキン ディープエッチドピストルコード
ボール: ブリヂストン ツアーB XS
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)