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2021年 ウィンダム選手権
期間:08/12〜08/15 場所:セッジフィールドCC(ノースカロライナ州)

ザラトリスの新パターにまつわる裏話

「休みが取れたら、これは僕のゴルフに大きな変革をもたらすかもしれない」。これはウィル・ザラトリスが5月にスコッティキャメロン ファントムX11プロトタイプパターで何度かパットを転がした時の第一印象だった。

不運にも、彼はその休みを取ることとなった。腰の負傷により7月のメジャー「全英オープン」を棄権し、その翌週まで欠場を余儀なくされたのである。

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早めにロイヤルセントジョージズを後にすることとなり、自宅で休息を取りつつリハビリをしたが、活動休止中の「1分1秒が嫌だった」ことから、パターの実験に勤しんだ。

アライメントのためトップラインが黒く仕上げられたファントムX11プロトタイプパターは、より距離感が出しやすく、フェースからのフィードバックが得やすいことに気がついた。

「フェースから離れた際、瞬時にフィードバックが得られる感じがかなり気に入ったんだ。僕は自分のパターで、それを失い始めていたから。これだと、フェースのどの部分からボールが打ち出されるか、正確に感じ取ることができるんだ」

8月1週の「WGCフェデックスセントジュード招待」(8位)で、このパターを実戦投入した。昨年、パッティングのストロークゲインドが150位だった彼は同スタッツを9位とした。

ザラトリスは今季躍進を遂げたスター選手の一人であり、そのパターは大きな話題となってきた。というのも、アームロック方式がパットの悩みを解決し、素晴らしいアイアンプレー(グリーンを狙ったショットのストロークゲインドで7位)を生かせるようになったからである。

このパターについて、スコッティキャメロンのツアーレップであるドリュー・ペイジは、「ウィルのパターはウィングルベンドシャフトの構成となっていますが、アームロックストロークに合わせるため、長くなっています。このパターを置くと、オープンになることも、クローズになることもなく、とにかく簡単に構えることができるんです」

セットアップの簡単さに加え、ザラトリスはこのパターのテスティングと打感の明瞭さについて説明した。

「僕はパットをしながら、ボールの行き先を見ることなく、ただ長いか短いかを推測したのだけど、それをいきなり当てることができたんだ。僕は自分の古いパターでは、それができなかったから、それだけでも、このパターで行くべきだと思ったんだ」

このパターをテストする際、パット分析システムを全く使用しなかったが、ボールがフェースで横滑りする度合いが小さく、以前のパターよりも早く転がり始めるように感じたと述べていたが、それはハイスピードカメラによって証明された。

「この(パターに変更する決断を下した)理由には、2週間ボールを打てなかったので、退屈しのぎという一面もあった」ことを認めつつ、即座に「素晴らしい変更だった」

ウィル・ザラトリスの新パターの仕様>
パター: スコッティキャメロン ファントムX11 プトロタイプ
ロフト: 5.5度
ライ角: 70度
長さ: 42.5インチ

(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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