松山英樹&アダム・スコットが世界選抜先陣/プレジデンツカップ初日組み合わせ
2022年 プレジデンツカップ
期間:09/22〜09/25 場所:クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)
「プレジデンツカップ」での使用ボールを分析
「プレジデンツカップ」でホームチームのキャプテンに与えられるアドバンテージの一つに、プレー形式の順序を決める権利がある。
権利を与えられたデービス・ラブIIIは、今年の「プレジデンツカップ」をフォアサムで始めることにした。その独特の方式により、オルタネートショットの呼び名でも知られるフォアサムは、国際的なチーム競技で用いられる形式では、最も興味をそそられるものといえる。フォアボールとシングルスでは、選手たちはホールアウトまで自分のボールを使い続けることができる。
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フォアサムでは、より高度な協調、コミュニケーション、そして戦略が求められる。キャプテンと選手たちは、1番ティから戦略を立てなければならず、どちらの選手が偶数ホールでティショットを打ち、どちらの選手が奇数ホールでティショットを打つのか事前に決定することになる。しかし、こうした国際競技に内在するプレッシャーから、しばしば選手たちが1番ホールでティオフする任務を断ることがあり、これ以上ないまでに練られたプランであっても、時として上手く行かないこともある。
フォアサムで成功するチームを編成するには、多くの要素を考慮しなければならず、ゴルフボールもその一つ。この変数的な要素の持つ重要性は、この競技で、マッチ全体を通して同じブランドのボールを使用し続けなければらないワンボールルールを適用しなくなったことで、年月とともに減少した。このルールは多くの場合、精密なショット感覚を持つ選手たちに、新しいボールとその弾道のコンディションに対する調整を要求し、誰のボールを使うかということについての権力的な力学を生んでいたのである。通常、最も単純な解答は、同じボール、あるいは類似したボールを使う選手同士でペアを組むというものだった。
今週の競技では、ワンボールルールは適用されない。各チームは、ホール毎にボールを変更することできる。通常、ボールの種類は、グリーンを狙うショットを打つ選手次第となる。というのも、グリーンを狙うショットでは、スピン量と弾道のコントロールが重要度を増すからである。しかし、それでも一方の選手は、自分に完璧に合っているわけではないボールでティショットを、そして場合によってはショートゲームのショットを打たなければならないことを意味する。
クエイルホローにおけるボール使用率で首位に立つのは、24選手中17選手が使用するタイトリストだが、それでもプロV1の種類が異なれば、特性も違ったものになる。ジョーダン・スピースとジャスティン・トーマスはともにプロV1xを使用しており、この事実は彼らが完全に互換性のあるペアリングであることを示すリストの項目を増やすことになる。
米国選抜のケビン・キズナーとビリー・ホーシェルは、ともにプロV1を使用、世界選抜チームを見てみると、キム・ジュヒョンとイム・ソンジェが、ともにプロV1xを使用している、といった具合だ。
フォアサムを観戦するための準備として、我々GolfWRXはクエイルホローでプレーする全選手の使用ボールと、その特性をまとめたリストを作成した。
ボール
テーラーメイドTP5: テーラーメイドで最もソフトかつ高スピン量のツアーボール。最も操作性が高く、中弾道。ウェッジで最もスピン量が多い。
キャロウェイ クロムソフトX: キャロウェイのツアーボールではフラッグシップモデルで、大多数の契約選手が使用。グリーンサイドでのスピン量が多く、ドライバーで高初速でありながら、風に対して究極の安定性を発揮。
キャロウェイ クロムソフトXプロトタイプ: クロムソフトXの次世代モデル。
タイトリスト プロV1: タイトリストで最もソフトなツアーボール。プロV1xよりも弾道とスピン量は低め。
タイトリスト プロV1x: プロV1より硬めで高弾道。また、プロV1xはプロV1よりスピン量が多い。
タイトリスト プロV1 レフトドット: プロV1のより弾道とスピン量の低いバージョンで、打感とグリーンサイドのパフォーマンスはほぼ同じ。
スリクソン Zスター XV: スリクソンの硬めでスピン量が低めのツアーボール。グリーンサイドでは高スピン量。
米国選抜
キャロウェイ
クロムソフトX - サム・バーンズ
クロムソフトXプロトタイプ - ザンダー・シャウフェレ
テーラーメイド
TP5 - コリン・モリカワ
タイトリスト
プロV1 - マックス・ホマ、ビリー・ホーシェル、ケビン・キズナー、スコッティ・シェフラー
プロV1x - パトリック・カントレー、ジョーダン・スピース、ジャスティン・トーマス
プロV1 レフトドット - トニー・フィナウ、キャメロン・ヤング
世界選抜
キャロウェイ
クロムソフトXプロトタイプ - クリスティアン・ベゾイデンハウト、キム・シウー
スリクソン
ZスターXV - 松山英樹、テイラー・ペンドリス
タイトリスト
プロV1 - コーリー・コナーズ、ミト・ペレイラ、アダム・スコット
プロV1x - キャメロン・デービス、イム・ソンジェ、キム・ジュヒョン、イ・キョンフン
プロV1 レフトドット - セバスチャン・ムニョス
(協力/GolfWRX、PGATOUR.com)