2023年 マスターズ
期間:04/06〜04/09 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
特別招待19歳アマはマキロイも驚く飛ばし屋 ゴードン・サージェントの「マスターズ」使用ギア
この20年間で「マスターズ」に特別招待で出場している唯一のアマチュア選手、ヴァンダービルト大2年のゴードン・サージェントはオーガスタ・ナショナルの地でうわさの人となっている。現NCAA(全米大学体育協会)王者はロリー・マキロイ、マックス・ホマ、ジャスティン・トーマスといったビッグネームたちと練習ラウンドでプレーし、その圧倒的な飛距離で周囲を驚かせた。
ホマは「驚くべきゴルファー」であり「とても良い若者」であると表現。サージェントのドライバーの飛距離に度肝を抜かれた一人となった。
<< 下に続く >>
月曜日、サージェントは17番のティショットでホマとトーマスを40ヤードほどアウトドライブした。サージェントのボール初速は時速190マイル以上だが、これはツアー最速を誇るキャメロン・チャンプさえしのぐ速度だ。サージェントは体重が約175ポンド(約79.4キロ)しかないにもかかわらず、ティショットで350ヤード飛ばすことで知られる。
ヴァンダービルト大入学時のボール初速は170マイル台後半だったが、1年生のシーズンに力とスピードを向上させた。大幅な初速アップにより、ティショットでのスピン量が増え過ぎたため、「NCAA(全米大学)選手権」で優勝する直前にドライバーのロフトを1度減らした(9度にした)。これが奏功し、プレーオフ1ホール目で放った特大のティショットにより、ゴルフ界にその名をとどろかせたのである。
アリゾナ州スコッツデールにあるグレイホークGCの18番は左側がバンカー、右側が池で守られている。サージェントはそうしたハザードとは無縁のスイングを繰り出し、豪快に飛ばしたティショットはフェアウェイに着弾し、その後セカンドカットで止まった。520ヤードのホールで、残された第2打の距離はわずか140ヤードだった。
「あれはティボックスにいた全員に『俺がこのタイトルを獲ることになる』というメッセージを送った」と、リンボーはヴァンダービルト大のウェブサイトで述べている。「彼があのドライブを打った直後、私はかつて選手だった25人ほどの人々から“OMG(オー・マイ・ゴッド)”あるは、クレイジーなボール初速だというテキストメッセージを受け取った」。
サージェントは池の近く切られたピンに対し、第2打を5フィート(約1.5メートル)につけてバーディパットを決め、全米大学選手権のタイトルを手中に収めた。今回の「マスターズ」でサージェントのキャディを務めるウィリアム・ケインは「全米アマチュア選手権」でもサージェントのバッグを担いでおり、サージェントによる同大会での第2ラウンドのプレーは、彼がこれまで目にした最高のドライバーのパフォーマンスだったと述べている。ケインは2008年から2010年にかけて、PGAツアーでウェブ・シンプソンのキャディを務めていたこともあるだけに、この言葉は激賞である。ケインによると、この時サージェントは14ホール中13ホールでフェアウェイをとらえ、ティショットの平均飛距離は360ヤードで、フィールドの平均スコアより10ストローク少ない「65」をマークした。
GolfWRX.comは火曜日、注目される19歳のゴルフバッグの中身を拝見し、彼がメジャーデビュー戦で使用するギアを確認した。
以下はサージェントの使用する全クラブの仕様である。
ドライバー:タイトリストTSR2(9度)
シャフト:三菱ケミカル テンセイ1Kプロ ホワイト 60TX
3番ウッド:タイトリストTSR2+(14.5度)
シャフト: プロジェクトX HZRDUSスモークブラックRDX 80グラム6.5フレックス
アイアン:タイトリストT100(3番、4番)、タイトリスト620MB(5番~9番)
シャフト: 藤倉コンポジット ベンタスブラックHB 10TX(3番)、トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシューX100(4番~9番)
ウェッジ: タイトリスト ボーケイ SM9(46.10F、52.08F、56.10S)、タイトリスト ボーケイウェッジワークス(60T)
シャフト: トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイッシューX100(46度)、S300(52度、56度)、S400(60度)
パター: スコッティキャメロン 009Mプロトタイプ
ボール: タイトリスト プロV1
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)