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PGAツアー選手がベン・ホーガンのドライバーを使うとどれくらい飛ぶのか?

ベン・ホーガンはプロとしてのキャリアを通じ、コロニアルCCで5勝を挙げており、そのゴルフクラブにおける功績を後世に伝えるべく、同コースにはドライバーをスイングする高さ2mのホーガン像がある。

「チャールズシュワブチャレンジ」を間近に控えた火曜日、PGAツアーの選手たちは、1950年代から60年代にかけて使用されたと推定されるホーガンのプロトタイプドライバーでショットを打つという、またとない機会に恵まれた。

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ホーガンは鍛冶屋の息子であり、ゴルフスイングについて並外れた知識を身につけていた。彼自身、一般ゴルファーのためにゴルフクラブの設計を進化させることを目的として、1953年に自ら用具会社を設立した。

ホーガンは常にクラブをあれこれいじって調整する人間だったが、自身の用具会社を始めたことにより、自身のアイデアを具現化。異なるデザインを試行錯誤し、それらのメリットをテストすることができるようになった。ホーガンのテストを通ったクラブは、彼が競技で使用するバッグに収まるか、あるいは製品化された。なかには、後学のため、彼の個人的なコレクションに収蔵されたクラブもあった。

現在、ベン・ホーガン財団は何百という本数のホーガンの古いクラブを所有しており、それらの中には、プロトタイプや、実戦で使用されたクラブも含まれる。

ベン・ホーガン財団は、キャディバッグ2つにそれらのクラブを満載し、PGAツアー選手が試せるよう、コロニアルの練習レンジに持ち込んだ。特に、ドラコンを開催する意図はなかったのだが、時としてゴルファーという生き物は、競わずにはいられないのである。

多くのPGAツアー選手がベン・ホーガン財団のテントへと足を運び、ホーガンのパーシモンドライバーを試打したのだが、その中には、ルーク・ドナルドコリン・モリカワマックス・ホマジャスティン・ローズ、さらには前週の全米プロで活躍し、特別招待枠で出場するマイケル・ブロックもいた。

最長飛距離をマークしたのはホマで、トラックマンによる計測で286ydのキャリーを記録した。モリカワはわずかに及ばず、282ydのキャリーが自己ベストとなった。この時点では、ホマが首位をキープするかに見えた。

しかし状況は一変。ローズがホーガンのスチールシャフトが刺さったパーシモンドライバーで豪快にかっ飛ばし、キャリーで297ydをマークした。

ホーガンのクラブは約60年前の物であり、パーシモンヘッドとスチールシャフトでできていることを考えると、これはローズによる卓越した技巧ということができるだろう。

また、選手たちが今日の現代的なゴルフボールのテクノロジーを駆使したことも考慮しておく必要があるだろう。ホーガン時代のソフトでスピン量の多いゴルフボールと比較すると、今日のゴルフボールは、遠くへ飛ばすショットでスピン量が低減するように設計されている。

それは、新しいゴルフボールはホーガン時代の物と比べると、高い弾道を打つのが若干難しいことを意味する。特に、ホーガンが使用した低ロフトセットアップでは、なおさらである。

「このドライバーには、もっとロフトが必要だね。これを使うには、僕はもっとスピン量のあるボールが必要なのは間違いないね」と、笑いながら言ったのは、キャリーで241ydを飛ばし、ランも入れると273ydをマークしたドナルドだ。

ドナルドは、サイズが「かなり小さい」ホーガンの1番アイアンについてもコメントしている。彼はこのクラブで、224ydのキャリーを記録し、ランを入れると246yd先まで飛ばしている。ここにある写真を見ると、ドナルドは間違っていないことが分かる。これはかなり小型のアイアンだ。

(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)

情報提供:PGA TOUR

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