2023年 ジェネシス スコットランドオープン
期間:07/13〜07/16 場所:ルネサンスクラブ(スコットランド)
“低い弾道” マキロイがスコットランドで2番アイアンを使用
現在開催中の「スコットランドオープン」にて初日「64」、2日目「66」をマークしたロリー・マキロイ(北アイルランド)は、ギア関連のニュースでもスコットランドでヘッドラインを飾った。現フェデックスカップ王者は首位で週末を迎える。
「スコットランドオープン」に出場している多くの選手がそうしているように、マキロイも通常使用している高弾道の5番ウッドの代わりに、低弾道のドライビングアイアンというオプションを試している。
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マキロイはほとんどのPGAツアー選手よりもゴルフボールを高く(そして遠くへ)飛ばすが、それは天候やコースコンディションが空中戦に向いていることの多いアメリカでゴルフをプレーする上では大きなアドバンテージとなる。
しかしながら、強風の吹き荒ぶスコットランドでは、ボールが風に流されてターゲットから外れないようにするため、低い弾道で低スピンのショットを打つ必要がある。
今週、彼がテーラーメイドP760(※)の2番アイアンをバッグに加えるであろう理由はそこにある。
テーラーメイドがこの水曜にGolfWRX.comに語ったところによると、この17度の2番アイアンは以前、彼のために組み上げられたものであり、今回、「ジェネシス スコットランドオープン」とのその後に控える「全英オープン」へ備えるため、彼がフロリダの自宅のガレージから引っ張り出してきたとのことである。
また、このテーラーメイド P760アイアンは、彼がシーズンを通して使用している複合アイアンセットに含まれるP760の3番と4番アイアンにマッチしているモデルでもある。
GolfWRX.comは、「WMフェニックスオープン」にて、マキロイとP760のロングアイアンについて話をしている。
当時、マキロイは「また今週も、3番と4番アイアンは760のロングアイアンに戻そうと思ったんだ。パー5で余分に弾道の高さを稼ぐためにね。時として、ブレードの3番と4番アイアンは、少し弾道が低くなると感じることがあるのだけど、特に今週はパー5の第2打がとても重要になるので、このロングアイアンで少し弾道が高くなれば役立つなと思った」と語っている。
また、「(テーラーメイドP760は)ブレードの長さが少し短いんだ。770であれ、790であれ、より新しいモデルになると、ブレードの長さが少し長くなることがあるのだけど、僕はもう少しトウが自分寄りにあって欲しいんだ。重量配分や異なるシャフトで試行錯誤するのではなく、前にも使ったことのある760にしたのだけど、とても良い感じに機能しているよ。とにかく、やさしい移行だったね」とも話している。
マキロイは競技での使用を予定しているクラブとは別に、スコットランドで古いパーシモンのドライバーを試し打ちしたことでも、ギア関連のニュースに話題を提供した。
現代のテーラーメイド ステルス2プラス ドライバーを使用するマキロイは、PGAツアーの2022-23シーズンにおいて、ドライバーで平均327.6ヤードを飛ばし、平均ボール初速を時速184.6マイルとして、平均飛距離でトップに君臨している。
しかしながら、今日のメタルコンポジット設計とは異なり、パーシモンドライバーは木の塊でできている。パーシモンドライバーは19世紀から、ようやく次代のテクノロジーに取って代わられた1980年代にかけて、デザインとして最もポピュラーな選択肢であり続けた。
マキロイによるパーシモン体験は、ドライバーのテクノロジーがここ40年でどれだけ進化したかを正確に示したのである。
実際に打ってみるとマキロイのボール初速は時速168.6ヤードに落ち、キャリーは255.7ヤードだった。ちなみに実際に今のマキロイのボール初速の平均が時速168.6マイルだったとすると、彼は今季のPGAツアーにおいて、平均ボール初速で148位にランク付けされることになる(ケビン・ストリールマンの後塵を拝し、ジョエル・ダーメンの上にランクイン)。
今季の南カリフォルニアでの「ザCJカップ」以来の勝利を狙うマキロイが、今週の大会でパーシモンドライバーを使用することはない。コンディションさえ整えば、彼は新たに加えた2番アイアンでパーシモンドライバーをアウトドライブすることになるので、これはグッドニュースと言えよう。
(協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)
※配信当初は720と記載していましたが、正しくは760でした。