ミドルアイアンは群雄割拠 日本ブランドも存在感/世界トップ50のセッティング事情
2020/05/02 10:00
グリーンを狙うアイアンショットは、時として数ヤードのミスが命取りになる。極限の勝負を制するため、トッププロは膨大な時間を自己研鑽に費やし、最高の相棒を求め続ける。2020年3月、新型コロナウイルス感染拡大の影響で凍結中の男子世界ランキング50位の選手のクラブセッティングから、一流のトレンドを探ります。
7番アイアンのシェアを調査
キャディバッグにアイアンを何番から入れるかは、選手によって様々。ここでは、セットの中心である7番アイアンのシェアを調べた。世界トップ50のセッティングから1W、3W、アイアン、パター、ボールのメーカー別シェアを調査した中、アイアンではもっとも多い14のメーカーが登場した。
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僅差の争いをリードするのはキャロウェイ。ザンダー・シャウフェレ、マーク・レイシュマン(オーストラリア)、フランチェスコ・モリナリ(イタリア)ら10人が使用。ジャスティン・トーマスやアダム・スコット(オーストラリア)らのタイトリストが9人と迫り、タイガー・ウッズらのテーラーメイドとセルヒオ・ガルシア(スペイン)らのピンが7人ずつで続いた。
日本メーカーが存在感を発揮
世界ランク10位以内では、テーラーメイド(ロリー・マキロイ、ジョン・ラーム、ダスティン・ジョンソン、トミー・フリートウッド)とタイトリスト(トーマス、スコット、パトリック・カントレー、ウェブ・シンプソン)が4人ずつで張り合った。
両者に割って入ったのが、日本メーカー。世界ランク3位のブルックス・ケプカは、かねてミズノのアイアンを愛用。ポール・ケーシー(イングランド)とジャズ・ジェーンワタナノンド(タイ)もアイアンを同社でそろえている。
世界ランク7位のパトリック・リードは沖縄県発祥のメーカー、グラインドワークスを使用。世界屈指のアイアンの名手、松山英樹が使う住友ゴム工業(ダンロップ)やジャスティン・ローズ(イングランド)の本間ゴルフ、ブリヂストン、ヤマハと国産メーカーの名前も少なくない。三浦技研は世界ランク29位のアブラム・アンセル(メキシコ)と昨年契約。同社初のPGAツアー契約選手として話題を呼んだ。