ボールはタイトリストが圧倒 V1とV1x半々/世界トップ50のセッティング事情
2020/05/05 15:45
誰よりも遠くに飛ばし、球筋とスピンを操ってピンに絡め、勝利を引き寄せる一打をカップに沈める―。プロゴルファーにとって、すべてのプレーに関わるボールへのこだわりは強い。2020年3月、新型コロナウイルス感染拡大の影響で凍結中の男子世界ランキング50位の選手のクラブセッティングから、一流のトレンドを探ります。
テーラーメイドはトップ5の3人
メーカー自ら「全世界使用率NO.1」をうたう通り、50人中32人がタイトリストを使用と64%を占めた。トップ10に限っても、世界ランク3位ブルックス・ケプカを筆頭にジャスティン・トーマス、アダム・スコット(オーストラリア)、パトリック・リード、パトリック・カントレー、ウェブ・シンプソン、トミー・フリートウッド(イングランド)の7人が並ぶ。
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2番手のテーラーメイドは6人。使用プロには世界ランク1位ロリー・マキロイ(北アイルランド)、同2位ジョン・ラーム(スペイン)、同5位ダスティン・ジョンソンとトップ5の3人が名前を連ねた。ザンダー・シャウフェレら5人のキャロウェイ、タイガー・ウッズら4人のブリヂストン、松山英樹ら3人の住友ゴム工業(ダンロップ)が続く。
ウッズはオンリーワンのこだわり
圧倒的なシェアを誇るタイトリストでは「プロV1x」が16人、「プロV1」も16人ときれいに分かれた。直進性に優れた「V1x」はケプカ、今季PGAツアーでショットのスコア貢献度(ストローク・ゲインド・ティ・トゥ・グリーン)トップのティレル・ハットン(イングランド)、日本ツアー2年連続賞金王の今平周吾らが愛用。ソフトな打感を売りにする「V1」はスコットやリード、飛ばし屋トニー・フィナウらが使用する。
テーラーメイドはマキロイ、ラーム、ジョンソン、コリン・モリカワの4人が「TP5」。キャロウェイはシャウフェレら4人の「クロムソフト X」が多数派。ブリヂストンではウッズのみ、よりスピン性能に優れる「ツアーB XS」を選んだ。
住友ゴム工業は松山、シェーン・ローリー(アイルランド)、グレーム・マクドウェル(北アイルランド)の3人がそろって「Zスター XV」を使っている。