ウェッジは3本か、4本か?/世界トップ50のセッティング事情
2020/05/18 12:05
アプローチショットはスコアメークの要(かなめ)。ところで、キャディバッグにウェッジは何本あるべきか。PWを含めて3本か、4本か。新型コロナウイルス感染拡大の影響で凍結中の男子世界ランキング50位(WR50)の選手のクラブセッティングから、一流のトレンドを探ります。
マキロイ、ウッズは3本派
世界ランク50位の選手のウェッジの数は「3本」派と「4本」派に分かれる。ここで言うウェッジの本数は、PW(ピンとPXGはW、本間ゴルフは10番アイアン)を含めたもの。PWが入っていなくても、これに相当するロフト47度前後のクラブを入れている場合も1本に数えた(例:ジョーダン・スピースは9Iに続くクラブが46、52、56、60度のウェッジとパター。46度をPWとみなして4本構成)。
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50人の内訳は「3本」が13人、「4本」は37人だった。PW、AW、SWの「3本」がメジャーだった時代からはアイアンのロフトのストロング化が進んでいること、グリーンがより硬くなる傾向にあることも「4本」派の多さに影響していそうだ。
「3本」派の代表格、世界ランク10位以内ではロリー・マキロイ(北アイルランド)、ウェブ・シンプソン。アプローチの名手で同11位のタイガー・ウッズは表記上ロフト56、60度のテーラーメイドのミルドグラインド2を巧みに操る。
ベテラン・ウエストウッドの奇策?
一方、「4本」派のトップ10選手はジョン・ラーム(スペイン)、ブルックス・ケプカ、ジャスティン・トーマス、ダスティン・ジョンソンら8人。日本の松山英樹も4本を使用(ダンロップ スリクソンZ-フォージドアイアンのPWと、クリーブランド RTX4フォージドウェッジを3本)。アマチュアからプロ転向直後は2本だったが、米ツアー参戦後、現在の流れが定着した。
ちょっと変わっているのがリー・ウェストウッド(イングランド)。4番からのアイアン(ピン i210)からの並び、同形状のU(他メーカーではAWに相当)を2本カスタムして14本に含めている。これに60度のピン・グライドフォージドを加えた「4本」構成とした。