ニュース

米国男子ZOZOチャンピオンシップの最新ゴルフニュースをお届け

クラブセッティング速報
ジャスティン・トーマスは新作「GT2」ドライバーを投入 なぜ“2”を選んだ?

◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ 事前(23日)◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70)

11歳からタイトリストユーザーというジャスティン・トーマスのバッグでまず目を引くのは、最新モデルのドライバー「GT2」。トーマスといえば“3”の付くシャープ顔を長年愛用してきたイメージがある。前作「TSR」シリーズでは、彼の“定石”通り「TSR3」から使用をスタートするが、途中で「TSR2」へとチェンジしていた。

<< 下に続く >>

トーマスのクラブ担当に聞けば、「もともとより好ましい結果の得られる『2』に移行させたかったんだ。本人の感覚とのマッチング期間を設ける意味で『TSR2』を挟み、そして今回のモデルチェンジを機に『GT2』をチョイスしてもらった」とのこと。弾道の高さやスピン量、ボール初速が求める数値に近づいたことが“2”になった大きな理由だ。加えて、同社のドライバー作りにおいてモデルチェンジのたびに“2”と“3”の顔が近似してきたのも無視できないはず。このあたりは、我々アマチュアも参考にしたいところである。

挿さっている漆黒のプロトタイプシャフトも気になるところ。周辺を取材したところ、どうやら三菱ケミカル製らしいのだが、本人に質すと「I don’t know!」とのこと。ここは続報を待ちたい。

アイアンは近年流行のコンボセッティング。4番は今年から「T200」、5番は2021年から「T100」(現在は23年モデルを使用)、6番以降はフラットバックのプロトタイプ「621.JT」。市販モデル「620MB」とぱっと見は変わらないように感じるが、ソールやフェースの形状が完全に異なり、よりシビアなコントロールを受け付ける仕上がり。引き換えに、寛容性はかなり犠牲にしていると見られる。4番と5番を見ると「T」シリーズのセールスポイントである「他モデルと組み合わせても違和感のない顔」がその効果をしっかり発揮する。ちなみに「T100」の5番は、6番以降のバウンス角と合わせるためにソールが削られている。

ウェッジも興味深いので、タイトリストの米ツアーウェッジ担当、アーロン・ディル氏に話を聞いた。9番アイアンの下に投入するのは、46度のボーケイ「SM10」。アイアンとウェッジの橋渡し役。「JTのアイアンはそもそもバウンスが少ないので、PWに(アイアンよりバウンスのある)ウェッジを使うことで寛容性が向上するんだ」とディル氏。フルショットだけでなく、コントロールショットにもこの46度を用いるのだろう。しかしメインの理由は別にあった。「ボーケイウェッジのグルーブ(溝)によるスピン量の確保さ。ラフから135ydを狙うとき、アイアン形状のPWで打つと150yd飛んでしまうこともあるが、ウェッジを使うことで135ydに抑えられる」というのだ。いわゆるフライヤー対策。トーナメントプレーヤーらしい理由が46度ウェッジには隠されていた。

最後にLW(ロブウェッジ)を見ていこう。60.5度に調角されたボーケイウェッジが2本用意されていて、コンディションに応じてコースに連れ出す一本を選んでいる。ひとつはSM10のローバウンスモデル「T」、もうひとつは「ウェッジワークス」の「K」。ディル氏によればソールタイプを選ぶときは、バンカーの砂の量で決めるのだという。砂が重かったり粒が大きかったりする場合は広くてバウンスの多い「K」。また、ボールが浮きやすいような芝種のコースでプレーする際は、バウンスがあるウェッジを使ったほうがフェースの下目に当てやすいのだという。コースの水分量もウェッジ選択の判断材料になる。すでに湿って柔らかければバウンスの少ない「T」が出番を迎える。

「2本のLWの距離は一緒。飛びすぎたりショートしたりで飛距離が変わらないように注意しているよ。彼が心地よく打てて、確実にキャリーを出せ、バウンスをうまく使えるようにしているんだ」(ディル氏)

ジャスティン・トーマスの14本>

ドライバー:タイトリスト GT2 ドライバー(10度)
シャフト:プロトタイプ

フェアウェイウッド:タイトリスト TS3 フェアウェイメタル(3番15度)、タイトリスト 915Fd フェアウェイウッド(5番18度)
シャフト:三菱ケミカル テンセイ AV(3W=重さ80g台、硬さTX)、藤倉コンポジット モトーレ スピーダー VC.2ツアースペック(5W=重さ90g台、硬さX)

アイアン:タイトリストT200 アイアン(4番)、タイトリストT100 アイアン(5番)、タイトリスト 621JT プロトタイプ(6~9番)
シャフト:トゥルーテンパー ダイナミックゴールド ツアーイシュー(X100)

ウェッジ:タイトリストボーケイ SM10 ウェッジ(46、52、57、60.5度)
シャフト:ダイナミックゴールド ツアーイシュー(46度=X100/52、57、60.5度=S400)

パター:スコッティキャメロン フューチュラX5 パタープロトタイプ

ボール:タイトリスト プロV1x ボール

クラブセッティング速報 記事一覧

関連リンク

2024年 ZOZOチャンピオンシップ



あなたにおすすめ

特集

宮本卓×GDO 旅する写心
ゴルフフォトグラファー宮本卓×GDOのスペシャルコラボコンテンツ。国内外のゴルフ写真を随時更新中!!
やってみよう! フットゴルフナビ
サッカーとゴルフが融合した新スポーツ「フットゴルフ」の総合情報サイトです。広いゴルフ場でサッカーボールを蹴る爽快感を、ぜひ一度体感してみよう!

新着記事


ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!