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2014年 全米オープン
期間:06/12〜06/15 場所:パインハーストNo.2コース(ノースカロライナ州)

選手達のメジャー向け“ギアセッティング”

2014/06/18 18:06

By Jonathan Wall, PGATOUR.COM

パインハーストはおおよそ7400ヤードで全米オープン史上最も距離の長い開催コースとなったが、期間中はロングアイアンとドライビングアイアンが最大の武器となった。

長いパー4ではティショットにドライバやフェアウェイウッドが使用されると予想されていたが、優勝者のマーティン・カイマーを含め、多くの選手がドライコンディションを理由にゲームプランを変更した。

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「フェアウェイでボールが転がるからそんなに長くは感じないよ」とジャスティン・ローズは言う。それを理由に彼はテーラーメイドツアープリファードMCの2番アイアンを要求した。「数週間前に訪れた時は5~8ヤードしかランが出なかったから長く感じたけど、本番では全く違ったね」。

「だからティショットは270、280、290ヤードあたりになるだろうね。270ヤードならラインを出して打てる。プレイヤーはみな270~290ヤードは打つだろうね、ランが出るとして」。

ローズは従来通り2番アイアンでの攻略を選択する一方で、カイマーは少し違う選択肢を選んだ。ツアープリファードMCの3番アイアンのロフトを、2番のロフト(17度)にまで立てて使用することによりワイヤーグラスやスクラブブッシュに入らないようコントロールした。カイマーは通常、バッグの中に3番アイアンを入れているので、2番より多少大きな顔つきが気に入っているらしい。

勿論新しいアイアンをバッグに入れて成功した選手は他にもいる。リッキー・ファウラーはコブラAMPフォージドの3番アイアンを使用して2位タイとなり、ロリー・マキロイはナイキVRプロブレードの3番アイアンで23位タイ。アンヘル・カブレラはピンi25の2版と3番アイアン、ケビン・ストリールマンはウィルソンFGツアーV4の2番アイアン、チャール・シュワルツェルはナイキVRプロコンボ2番アイアンを入れた。

メジャートーナメントで過去4回のうち3度目のトップ5フィニッシュ(4位タイ)をしたヘンリック・ステンソンはキャロウェイのXユーティリティプロトタイプドライビングアイアン(ロフト18度、日本シャフトモーダス3の120X)を選択した。高い弾道を好んだようだ。
ツアーでハイブリッドクラブはロングアイアンの代用品として人気がある。しかし今週の全米オープンでは従来通りのロングアイアンが人気を博したようだ。

ダスティン・ジョンソンがパター変更: 今週初めダスティン・ジョンソンはスコッティ・キャメロンのニューポート2プロトタイプではなく、カウンターバランスされたテーラーメイドのデイトナ62プロトタイプパターのテストを目撃され話題となった。

フローネック、8020ピュアロールインサート、ソールの2つのカスタムウェイトポート、真っ黒なヘッドが特徴的なテーラーメイドのパターをジョンソンはバッグに入れたが、グリーン周りの目が強い芝の上を転がさなければならない状況で非常に良かったと、テスト中テーラーメイドのツアーレップに説明していた。

新しい武器でジョンソンは1ホール平均1.60パット(トーナメント平均1.69パット)とし4位タイとなった。

ツイッター上でパター変更を宣言したブラント・スネデカーブラント・スネデカーがここ9年で初めてパターを変更したことをツイッター上で宣言した。

木曜日にブリヂストン トゥルーバランスTD-02パター(34インチ)に変更するまで、長年愛用していたオデッセイホワイトホットXGロッシーは9年もの間彼のバッグに入っており、2012年のツアー・チャンピオンシップ・バイ・コカコーラやシーズンを通して戦うフェデックスカップを含める6度の優勝に貢献してきた。

TD-02は304ステンレス製で、スムーズな球の転がりを可能にするデュアルレイヤー・グルーブドポリマーインサートを特徴としており、スネデカーのロッシー同様にダブルベンドシャフトのマレット型で見た目が似ている(ヘッド形状はオデッセイの#5マレットに似ているが)。

「もう大分このパターで遊んだよ」とスネデカーは言った。「過去6ヶ月パターが思うようにいかなかったんだ。少し違うインサートと顔つきが必要だと感じたんだ」。

スネデカーが気に入った大きな理由はE4という重いスイングウェイトがインパクトでフェースをスクエアに戻すことを助ける為である。スネデカーは時折フェースを多少オープンにしたままインパクトする癖があり、重いヘッドにすることでこの問題が解消すると理解していた。

全米オープンの週までスネデカーはパターで苦しんでおり、パッティングを理由としたスコアの増加というカテゴリーでは0.209で56位であった。彼は2012年の同カテゴリーでは1位であり、昨年は4位であった。

パインハーストでスネデカーは9位タイでフィニッシュし、今年2度目のトップテンフィニッシュを果たした。彼は新しいパターで1ホール平均1.64パットであった。

ハリス・イングリッシュは新しいドライバシャフトに変更: ハリス・イングリッシュは月曜の大部分を彼のドライバーであるキャロウェイX2ホットプロ用の幾つかの新しいシャフトのテストに割いた。前のシャフトと重量が同じだが、シャフト先端が硬く、手元側がしなるように設定されている藤倉プロ63を最終的に彼は選択した。

「彼いわく『タメをより感じるが、チップセクションが硬く設定されているためヘッドが安定する』と言ってたよ」とキャロウェイのツアーレップであるマイク・スポーザは語った。「彼が完璧に打った時はとんでもない飛球で、3ヤードほどフェードする」。

パインハーストでのウェッジ変更: グリーン周りの目が強い芝に加えてアグレッシブにボールをインパクトしないと足元までボールが戻ってきてしまうような状況が多々あるため、多くのプレイヤーはバウンスがより多いウェッジに変更した。マット・エブリーもその1人である。

キャロウェイのツアーレップはバウンス14度、ロフト60度のキャロウェイ マックダディ2ウェッジ(Cグラインド)を作成し、更にバウンスを増やすためソール幅が狭くなるまで削った。結果非常に幅の狭いソールでバウンス16度のウェッジが出来上がり、エブリーに渡した。

「このウェッジはあのタイトで目が強い芝で威力を発揮するよ」とキャロウェイのツアーレップであるマイク・スポーザは言った。これでウェッジの刃が地面に刺さることはなくなるからキャリーの距離コントロールが上手くいくよ」。

アンヘル・カブレラもまた使用中のピンゴージツアーウェッジ(60度)をよりバウンスがあるスタンダードソールのものに変更した。

ディボット(その他): セルヒオ・ガルシアはテーラーメイド・スパイダー2.0マレットパターに変更。パトリック・リードはターフの抵抗を軽減する、通常のツアーグラインドのものよりリーディングエッジがストレートな、キャロウェイ・マックダディ2ツアーグラインドウェッジ(52-10T、56-11T、60-09T)を新たに加えた。ミゲル・アンヘル・ヒメネスはピン・カーステンTRパルパターを使用した。

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