羽川豊の全英オープン生レポート/最年長か、2連覇か、それともアジア勢の初勝利か・・・
2008年 全英オープン
期間:07/17〜07/20 場所:ロイヤルバークデール(イングランド)
G.ノーマンが53歳で全英3勝目に王手!
イングランドのロイヤルバークデールで開催されている、海外メジャー第3戦、第137回「全英オープン」の3日目。予選ラウンドの雨雲は消え、日差しが降り注いだが、3日間で最も強烈な風が吹き荒れた。この日スコアを伸ばした選手は現れず、イーブンパーでラウンドしたサイモン・ウェイクフィールド、ベン・カーティス、デービス・ラブIIIの3人が大きく順位を伸ばしてきた。
上位選手もスコアメイクには苦しんだが、その中でも堅実なゴルフを展開した53歳の大ベテラン、グレッグ・ノーマン(オーストラリア)が、通算2オーバーで単独首位に立った。イーブンパーの単独2位からスタートしたノーマンは、序盤カップに嫌われるなど3つのボギーを叩いた。8番でバーディを奪い2オーバーに戻したが、難しい10番でダブルボギー。しかし、14番で4mのバーディパットを沈めると、17番パー5ではイーグルパットを外しタップインバーディ。1993年以来の全英3勝目に王手をかけた。
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1アンダー単独首位でスタートした韓国の崔京周は、安定したショットで5番までパーをセーブ。この時点で同じ最終組でラウンドするノーマンに3打差をつけた。しかし、6番、10番と2つのダブルボギーを叩くなど、序々にスコアを崩し通算4オーバー。大会2連覇を狙うアイルランドのパドレイグ・ハリントンと並び2位タイとなっている。
さらに1打差の5オーバー単独4位は、地元イングランド出身、25歳のウェイクフィールド。イングランドの予選会を9位で通過してきたウェイクフィールドも逆転優勝のチャンスが出てきた。さらに5位タイには2003年に全英を制したカーティス、ロス・フィッシャー、アレキサンダー・ノーレン(スウェーデン)。そして、今季米ツアーで2勝を挙げているアンソニー・キムの4人が並んでいる。
最終日も強風が予想されているため、上位選手ではなくても我慢のゴルフをした選手が勝つ可能性も多い。53歳のノーマンが優勝すれば、4大メジャーすべてにおいて最年長優勝の記録更新となる。