マスターズ
期間:04/7~04/10 場所: オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
あの選手も袖を通せていないグリーンジャケット
トーナメントが行われるバックティからは全長7,435ヤード設定。18ホール中で有名なのは「アーメンコーナー」と呼ばれる11番、12番、13 番の3ホールだろう。これらのホールは池や小川が絡んでくる上に上空の風の方向が変わりやすく選手の狙いを惑わす。1978年には中嶋常幸がパー5の13 番で「13」という大叩きをしてしまった記録は現在でもワースト記録として残っている。グリーン上の起伏は激しい上にスピードはとても速く、絶妙なタッチが要求される。
過去の名選手、または現役のトップランカーで「マスターズ」のタイトルを取れていない選手は多い。リー・トレビノやジョニー・ミラーもオーガスタを攻略することはできなかった。グレッグ・ノーマンは過去2位が3回、3位が3回を含むトップ10フィニッシュが9回。またアーニー・エルス(南アフリカ)も2位2回を含むトップ10フィニッシュが6回と、優勝争いに絡みながらもまだグリーンジャケットに袖を通すことはできていない。
輝かしい歴代優勝者、そして時代はタイガーへ
歴代チャンピオンには最多優勝6回という偉業を成し遂げたジャック・ニクラス(1963、1965、1966、1972、1975、1986年)、 4回優勝のアーノルド・パーマー(1958、1960、1962、1964年)。21歳3ヶ月14日という最年少優勝記録を持つタイガーは、オーガスタではすでに4回優勝を経験している(1997、2001、2002、2005年)。プロになってから12年目、メジャー挑戦47試合目で初メジャー制覇をしたフィル・ミケルソンは3回優勝(2004、2006、2010年)。日本人選手の最高順位は2001年4位フィニッシュとなった伊澤利光。日本人選手で最多出場記録を持っているのは尾崎将司で、18回参戦している。
「マスターズ」で6回優勝した経験のあるニクラスは、タイガーがプロ転向する前となる1996年に「タイガー・ウッズは私とアーニー(アーノルド・パーマー)を合わせた優勝数(10勝)を超えるだけの能力を持っていると思う」と語っていた。タイガーは1996年秋にプロ転向後、初挑戦となる1997 年に2位に12打差のつける圧勝で優勝、最年少優勝記録を果たしている。その後は2001、2002、2005年と優勝を重ねたタイガーの5度目の「マスターズ」制覇への挑戦は続いている。