【上田桃子インタビュー】 米国ツアー専念から生まれる変化
海外の楽しみを会得しつつある上田桃子。米ツアーを戦い抜く上で望ましい傾向といえるだろう |
<オフシーズンの動向は>
「タイ合宿を3週間ほど。その前は2週間、藍ちゃんといっしょにアリゾナで合宿させてもらいました。そこでピア(ピア・ニールソン)とリン(リン・マリオット)のメンタルコーチと、新しい自分を作っていくという上で良い時間を過ごせました。タイに入ってからは技術面のところですね。新しいコーチの中島(敏雅)さんと練習を取り組んで、どっちの時間も大事だったし、コーチをいろいろと替えて、自分の中で技術的に不安を感じていたところもありました。そこがクリアになったところも、少し自信が戻ってきたところでもあるし、あまり焦らずに、今やっていることを少しずつクリアになっていければ、必ず結果は出ると思っています」。
<中島敏雅コーチとの取り組みについて>
「メンタルも技術もそうですが、一番は自分らしさを出すということころですかね。自分の長所、短所を知ってくれていたコーチで、私の良いところが無くなっていた時に“それ以外のところに目が向いているよ”って言ってくれたんです。自分の中で最善を尽くしてきたつもりでも、自分がやりたい方向性から遠回りしている感じだった時に、久しぶりに自分の良いところを知ってくれているコーチと一緒に取り組めたことで、ちょっと道が戻れたかなと思いましたね。
中島さんとスタートしたのは、去年のマスターズGCの時です。日本女子オープンの時に思うようなショットがぜんぜん打てなくて、気持ちだけ強く持っていてもコースマネジメントができていなかった。その時に“桃子らしさが無くなっているんじゃない?”って声をかけてくれて。相談をしていく中で、“あ、それでした!私が好きなの”という言葉も私から出てきて、一緒にやるようになりましたね。去年は1、2回見てもらった程度でしたが、去年良くなってきたシーズン後半あたりから見てもらっていたし、今年が始まる前に習えていたことで、一からのスタートというよりも、ある程度やっていたことに応用を利かせていくという練習ができたので、去年習えていて良かったな、と思っています」。
<一新したクラブについて>
「ウエッジと11番ウッド以外、去年から替えました。元々、あまりクラブを替えないのでギアメーカー泣かせだな、と自分でも思っていましたが、今回のギアは自分でもマッチする感じのクラブ。アメリカツアーをやっていく中で、今年は本当に勝ちにこだわっていきたいと思っているし、クラブに頼れるところは頼っていこうと。ドライバーを打った感触は、すごく手応えがありましたね。これは戦えると、すぐに手にできました。アイアンはキャリーが出て、しっかり止まってくれるので、アメリカの難しいグリーン上でもしっかりと面々に落としていけると思います。フェアウェイウッドなんて10年ぐらい替えていないくらい気に入っていたし、あの打感は出せないと思っていましたが、今のモデルはフェアウェイからも打ちやすいし、ティショットも打ちやすいので、今回は自分から替えたいな、と思ったんです。とにかく全体的に打感とスピン量がマッチしていて、バランスがいいですね」。
<2013年シーズンはどのようなシーズンに>
「優勝することを前提に、自分らしさを全快に出せていけたらいいと思います」。
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